「デザインは妥協」─表現者としての道を歩み続ける動画エディターが貫く、真の想い

クリエイティブデザイン部・動画チームエディター渡邉伊織。動画広告が市場として伸びてきている今、彼はどのような想いで広告と向き合い、作品をつくり上げているのか。幼少期からモノづくりが好きだったという彼の原体験から現在のつくり手としての核となるポリシーに迫ります。

幼くして出会った、自分の天職

▲幼少期の渡邉
渡邉 「おもちゃを買う前に、自分で似たようなものはつくれないかと考えて段ボールで試行錯誤してヘンテコなおもちゃをつくったり、スーパーのガチャガチャのしくみが気になって、それも段ボールでつくったりしていました(笑)。気になるものは買うのではなくまずは自分でつくってみるという性格でしたね」

物心がついたころから、自分で何かを表現してアウトプットすることに興味があったという渡邉。そんな彼に小学生のころ、現在の道を志すきっかけの出来事が訪れます。

渡邉 「小学校 2年生のときに夏休みの宿題で緑化運動の絵を書いたら金賞をとったんですよ。そこでテンションが上がって、絵画教室に通い始めたことがモノづくりを志し始めた最初のきっかけかもしれません。そのあとも、交通系のポスターや選挙ポスター、読書感想画など、自分で表現してアウトプットできるものは全部やりました。
そうしたら、軒並み金賞か最優秀賞をとって(笑)。これはもうこの道で進むしかないなと思いました」

小学校2年生から高校3年生まで自らが思うままに表現をし、毎年賞をとり続けた渡邉。本格的に絵を勉強しようと、美術教室に通い始めました。

渡邉 「周りにはすごく勉強ができる人やスポーツがすごく得意な人など、あの人ってこの分野で目立つよね、みたいな人がたくさんいて。じゃあ自分は他の人に負けないものってなんなんだろうって考えたときに、やっぱり絵だなって」

中学のときには行きたい大学を決め、そのために高校受験をしたり、大学入試のために美術教室でデザインの勉強をしたりと、幼いころから一貫して表現者としての道を進むべく精進をしてきた渡邉。無事大学にも合格し、デザインの勉強に明け暮れていました。

渡邉 「大学の卒業制作が 4年時の年末までかかり、就職活動がちょっと遅れたのですが、あるときデザイナー募集の求人ですごいリッチな高級品質の動画を見つけたんです。思い返せば平面的なデザインの勉強はしてきたけど、動画はまだ未知。もともと映画が好きだったり、ゲームが好きだったということもあり、今まで培ってきたデザイン力を動画という形でアウトプットしてみるものおもしろそうだなと感じました」

ここから渡邉の動画エディターとしての道がスタートしました。

培ったスキルを武器に新たな環境へ

▲前職メンバーとの社員旅行(写真右)

前職では新築のマンションやモデルルームシアターで流すPV制作をしていた渡邉。メンバー4人の少数精鋭の会社に入社しました。そこでは制作からクライアントとの折衝まで幅広い経験を積み動画制作以外のスキルも身に付きました。

渡邉 「マンションってユーザーにとっては数千万円以上の買い物。その決断に少なからず寄与しているため、高級品質の動画を制作することには非常に気を遣い、こだわっていました。制作期間も 1カ月以上かかる案件も多かったですね。少数精鋭だったので、その分固定されないデザインも求められ、日々刺激的な環境で仕事に臨んでいました。
あとは社員数が少ないので、直接クライアントとやりとりすることも日々あり、自分の制作した映像に直接ダメ出しをされることに対しての耐性が身に付いたのと(笑)、制作意図を自分自身の言葉で説明する力が身に付きました」

そんな刺激的な環境で8年間勤めてきた渡邉でしたが、ふとある想いが芽生えます。

渡邉 「 8年間働いてきて、気づいたら 30代。自身の今後のキャリアをふと考え始めたんです。マンション PVは確かにすばらしいコンテンツだけど、マンションの購入を検討してモデルルームに来た方にしか見てもらえない。自分が魂込めてつくったモノをもっと多くの人に見てもらえる動画制作をしてみたいと思うようになりました。また、少数精鋭で身に付いたスキルはもちろんたくさんありましたけど、より多くの人たちと関われる仕事で自分の力を試してみたいと考えるようになりました」

そこで渡邉はD2C Rに出会います。

渡邉 「これを言うとよく笑われるんですが、なんかびびっときたんですよ(笑)。この会社に入りたいと直感的にというか運命的にというか、なんというか……そう思いました。
当時はそんな感じで自分自身あんまり言語化できていなかったのですが、今振り返ると、やはり広告はより多くの人に制作物を見てもらえる環境であることや、自分の制作物が日常的にメディアに露出し、その効果が数値で把握できること、あとは自分のスキルアップのための外部のセミナーなどに会社が金銭的に援助してくれる制度にも惹かれてたなと思います」

ここから渡邉のD2C R動画エディターとしての挑戦がスタートします。

日々の最善を継続する大切さ

▲クリエイティブデザイン部メンバー(写真右前3番目)

2019年9月現在、渡邉はD2C Rの動画エディターとして月30本から40本の動画を制作しています。ただつくるだけではなく、動画の構成や演出面も考えるエディターとして活躍している渡邉。そんな彼がつくり手として大切にしている、日々の行動があります。

渡邉 「平均 1日 1本以上制作をするので、常にアンテナを張って、何かしらのネタをストックするようにしていますね。日々、デジタルサイネージとかテレビも意識的に見るようにしていて、街中で見た広告とかスマホでも目についたものはキャプチャにとってストックしています。業界業種にかかわらず、表現の幅を常に広げ続けるという意識ですね」

また携わった案件にも大切にしている想いがあります。

渡邉 「広告を見たユーザーの受けとり方はとても重要だと考えています。そのために案件理解をすること。ユーザーを意識して、絶対に作品無知にならないようにしています」

担当した案件のゲームは触る・調べる、キャラクターの性格や属性を調べるなど、案件に対しても自ら積極的に向き合っているのです。しかしそんな渡邉にも、入社当時のほろ苦い経験がありました。

渡邉 「入社して半年くらいは制作スピードへのギャップがあったり、制作物が単なる自分の技術アピールになっていたりもしていたかなと。なので、自分が上出来と思って仕上げた制作物が、数値として全然成果がでないということもありました」

そういった経験から、ユーザー目線での制作の重要性を体感してきた渡邉。最近では嬉しい声も多く聞いていると言います。

渡邉 「最近では自分がつくった広告がリツイートされていたりとか、ユーザーから『尊い』『キャラクターが最高に映えている』というコメントがついたりとか、営業からも『案件理解ハンパない!クライアントも大喜びしています』など言われることも増えてきて、率直に嬉しくて嬉しくて。そのようなユーザーからの素直なコメントや、営業からのフィードバックをもらえると、日々の最善を継続することって大切だなと強く感じています」

スピードと本数が求められる世界でも、最高品質の動画を

▲2019年現在の渡邉

つくり手としての幅を常に広げ続けること、案件・ユーザー理解をすることを日々の行動で大切にしている渡邉ですが、「つくり手」を仕事にする上で最も大切なルールがあります。

渡邉 「学生時代に教授に言われたんですよ。『デザインは妥協だ』って。一見、この言葉だけ聞くと、手を抜くみたいなイメージを想像されるかもしれないんですけど、違います。
教授にはこう言われました。『誰だっていつまでもつくっていたい。納得の出来なんて存在しない。時間が無限ならいつまででも制作し続けるのがつくり手だろう。でも仕事には必ず納期が発生する。だから決められた期限内にその時の最高のアウトプットをしないといけない。期限を破った時点で次の仕事は来なくなる。妥協とは最善だ。いつまでもつくっていたいなら趣味でやればいい』と。
なので、締切を言い訳にせず、期限内での最高のアウトプットができるようすること。質とスピードを両方担保することが、自分自身が仕事をする上での核となるルールとなっていますね」

そんな想いを持つ渡邉は、今後も動画領域で自身の力を最大限発揮していきたいと言います。

渡邉 「今も案件によっては実施しているのですが、プランナーや営業に絵コンテを書いてもらうのではなく、自らもそこに入り、ディレクター的な立ち位置で考え、つくる人をやっていきたいですね。
あとそれを実施していく上では、デザインの勉強をしてきたからと言って自分の方がデザインを知っていると周りのメンバーに思われないようにすること。広告を見るのはデザイナーではないので、自分よがりのデザインや構成にならないように、常に周りの人から意見を言われやすい存在である必要があると考えています」

渡邉はこれからも最高品質のクリエイティブをアウトプットするため、日々の最善を継続していきます。

クリエイティブに強いD2C R。彼の存在は今後も会社全体のクリエイティブ力を高めていくことでしょう。

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