語ることで本質を伝え、縁をつなぐ──スポーツ業界に特化した人材コンサルティング

ジェイ エイ シー リクルートメントでスポーツ系アパレル業界を専門としたコンサルタントを務める重國 頼子。業界全体の傾向をつかみ、多岐にわたる企業課題を的確につかむ仕事術と、相手を理解したうえで進めるマッチングの重要性について、長年の経験から語ります。

スポーツ業界の人材紹介は本質を伝える姿勢が鍵を握る

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スポーツ系の商品といえば、いくつか有名なブランド名を思い浮かべる方も多いでしょう。わたしはそういったスポーツ・アパレル業界の人材ニーズに応えるべく、企業と転職希望者をつなぐコンサルティングを行っています。

スポーツに関わる企業のニーズは多岐にわたります。物流、マーチャンダイジングなど、プロダクトを消費者に届けるまでのプロセスではあらゆる課題が生まれるからです。近年はオンラインショッピングのニーズが急激に高まったことから、IoTやEC(イーコマース)への対応を迫られる企業も珍しくありません。

それぞれの企業が持つ課題の本質をつかみ、それを解決できる人材をご紹介することがわたしの仕事です。

スポーツ業界における人材紹介の特徴は、企業が持つブランド力に影響を受けることです。企業の印象は、その企業が持つブランドと直結していることが多く、転職希望者の方々はそのブランドに引かれて企業に興味を持つケースがほとんどです。有名なブランドは引きが強く、そのブランドイメージが先入観をつくってしまうこともあります。

的確な人材をご紹介するため、たった今見えているブランドのイメージだけでは伝わらない、その企業が目指すビジネスの方向性や未来を転職希望者に語ることに努めています。転職希望者と企業双方のビジョンが合うか、時間をかけて判断しているのです。

ジェイ エイ シー リクルートメントのビジネスモデルは両面型(転職希望者と企業双方をひとりのコンサルタントが担当する型)だからこそ、課題の本質と、転職希望者の本質に向き合うことができます。その環境を生かしながら縁をつないでいくことに、やりがいを感じていますね。

重ねた努力が数年の時を経て実を結んだ“意外”な紹介事例

2019年7月、社内表彰にて個人賞を受賞

「スポーツが好きだからスポーツ業界で働きたい」という意志を持つ転職希望者に焦点をあててしまうと、どうしても若手の人材に絞られてしまいます。

一方でジェイ エイ シー リクルートメントが強みとしているミドル・ハイクラス層は、経験に長けている方々がほとんどです。スポーツ産業が持つ課題を解決しうる力を持つ人材と企業のニーズの交点を導き出していくのが、この仕事の醍醐味です。

できる限り広い範囲で人材を見つつ、最終的に企業のビジョンやプロダクトに共感できるかどうか、密なコミュニケーションを通じて探っていきます。異業種であっても興味を持ってもらえるかが大切です。

とくに印象的だったケースがあります。とある企業で「ITコンサルタントを紹介してほしい」とご相談を受けたのですが、その課題をブレイクダウンしていくと、物流に関わることだとわかってきたのです。加えて、トップダウンかつシステムが旧態然としていたその企業では、市場のスピード感に乗り遅れないよう、外部から管理職を採用することの必要性も感じつつありました。

一方、わたしが4年前にサポートさせていただいたご登録者がいらっしゃるのですが、当時、物流系オペレーション職として転職したいというご相談をいただき、無事転職を成功されました。

その後、その方が新たな挑戦の機会を求め、再びわたしに相談をしてきてくださったので、10カ月にわたるサポート期間中に、その方の持つ強みをあらためて理解していきました。そして、この方は先述の企業で活躍できると確信し、推薦することにしたのです。

当初、企業側が求める人材像とそのご登録者の強みは一致していないようにも見えましたが、何度も双方にヒアリングし、企業の求める人物像やご本人のキャリアのすり合わせを行いました。重ねたミーティングの中でニーズの本質をつかんでいたからこそ、この案件は成立すると自信を持てたのだと思います。その考えは正しく、そのご登録者は採用となりました。

「重國に頼めば大丈夫」と双方に信頼してもらえたこと、その信頼を築くために時間をかけていったこと。こうした努力が、ひとつの形となって結実したと実感しています。

苦戦した3年間で学んだ理解の深度の重要性

こうしたマッチングをかなえる関係性を今でこそ築けていますが、入社して間もなくのころは、まったく成績が伸びませんでした。

当時のジェイ エイ シー リクルートメントは企業と転職希望者をそれぞれ別の担当者が担う分業型のビジネスモデルを導入しており、わたしは企業側の担当として求人獲得の業務に就いていました。求人情報が出たときには企業と直接ミーティングを行いますが、それ以降はメールでやりとりをし、企業に入り込まずに業務を続けていました。

結果が出せず、悶々と悩んでいた時期はネガティブな思考に陥りがちでした。周囲の環境を言い訳に、自分がうまくいかない理由を探してしまっていたのです。

ちょうどそのころ、リーマンショックを機に両面型のビジネスモデルが導入されました。「今のままでは本当にまずいぞ」と上司から言われたことも背中を押し、心機一転して臨もうと決意したのです。

失うものなど何もない、どん底の状態でした。知らないことをゼロから知ろうという気持ちで、求人が出る前から企業と接することに全力を尽くしたのです。できる限り企業と登録者に直接会って、2週間に1度は必ず担当企業に連絡をするよう自分の中でルールをつくりました。

気持ちを改めたことで、担当企業の人事が提供してくれる情報の質が一変しました。より深く、企業の課題を教えてくださるようになったのです。

そこから、わたしもポジティブな思考に変わりました。企業人事の内部メンバーの一員だという気持ちで、「どうしたらこの企業の成長に貢献できるだろう」と、企業の課題に耳を傾けるようになりました。そうした姿勢に、結果もついてくるようになったんです。

深く理解して向き合おうとする姿勢は、こうした経験から得られた大切な学びです。

どんな領域のビジネスにも、みずからの意志で広げていける人材紹介業

人材紹介業は、何かの商品を販売しているわけではありません。この記事を読んでいる方の中で「人材紹介業界で働いてみたい」と感じている方がいたとしても、ビジョンはおそらく漠然としているでしょう。

それでいいんです。余白がある状態だからこそ、なんでもできると捉えられるのだと思います。

たとえば、もしも誰かが専門的なプロダクト開発を始めたいと考えたとき、わたしたちはお金を貸すことも、その開発に直接携わることもできませんが、それを実現できる人材を紹介することができます。どんな分野の挑戦であっても、わたしたちは人材紹介を通じて、企業がかなえたい目標を達成するための一端を担うことができるのです。

振り返れば、「もっと広い視野で働きたい」という欲望がわたしの転職のきっかけであり、ジェイ エイ シー リクルートメントの入社に続く道の始まりでした。今、こうした幅広いビジネスに関われるフィールドでキャリアを重ねたことで、その夢を実現できています。

今後も、わたし自身が領域を広げつつ、より的確な縁をつなぐパイプとして、信頼を築いていきたいと思っています。

(後編ストーリーはこちら

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