自分を信じ、仲間を信じる。ロントラで働くことで見えてきた、制作で大切なこと

30名近くが在籍する(※2018年7月現在)ロントラ株式会社の第1号社員として、斎藤俊介は2011年に入社しました。ディレクターである自分の仕事に自信を持てない時期を経験し、成功体験を積み上げていった斎藤。創業からチームとの番組づくりを通して見えてきたこと、そして制作において大切にしていることをお話しします。

不自由なフリーランス時代を経験。信頼できる人と仕事をしたいと思うように

▲佐賀県でグルメ番組のロケ。写真左が斎藤

斎藤は現在、全国のご当地グルメを紹介する番組を中心に、ディレクターとして企画立案から台本作成、ロケ、そして編集と幅広い業務を行なっています。しかしもともとは、テレビ業界への就職を志望していたわけではありませんでした。

大学4年生のとき、映画が好きだったためなんとなく制作会社でアルバイトとして働きはじめます。

斎藤 「バイトでは、ADとしてサスペンスドラマやバラエティ番組を担当しました。多忙で週に2日しか帰れないこともありましたが、辞めたいとは思いませんでした。撮影現場にいるのが楽しくて、番組がつくられていく過程を見るのが好きだったんです。テレビの仕事に向いてたんでしょうね」

卒業後そのまま制作会社に入社し、ADとして制作に携わりました。4年経験を積み、ディレクターになった斎藤はもっと自由に働きたいと思い、26歳でフリーランスになることを決意します。

斎藤 「理想と現実は全然違いました。自分の意見はなかなか通りませんでした。生活できるほどの金額は稼げましたが、会社のように毎月の収入は保証されませんし、失敗したら次の仕事はもらえないかもしれない。ですから不安定な状態を避けるため、来る仕事は何でも引き受けました」

さらに仕事をしたのに報酬が振り込まれなかったり、途中で企画が白紙に戻ったりしたことも……。すべての努力が実るわけではありませんでした。

斎藤 「フリーランスの現実を知りました。それに番組制作はチームで動く仕事ですから、やっぱり信頼できる人と働きたいと思いはじめるようになっていました。
ちょうどそんな頃、AD時代から知り合いだった西村佳之がロントラを立ち上げ、『一緒に働かないか』と誘われたんです。彼は信頼できるパートナーだと思ったので、フリーランスを辞めて入社を決意しました」

2011年、斎藤は西村とともに新たなスタートを切りました。

自分のやり方は合っているのか?経験を積むも自信が持てない日々を過ごす

▲Jリーグの番組で横浜スタジアムへ

入社した斎藤は、西村と分担しながら番組制作に取り掛かっていきました。

斎藤 「とにかく受注の多い会社でした。ディレクターは台本の執筆もロケも編集も、自分で対応しなければいけません。複数の仕事が同じ日にかぶり、ロケを終えたらすぐ別の番組の会議へ直行と、目の前の仕事をこなすので精一杯でしたね」

実はこの頃の斎藤は、つくってもつくっても、どこか自分の映像に自信を持てずにいました。

斎藤 「テレビ局の人に編集を終えた映像を見せるとき、別の意見が出ることやアイデアを否定されることを怖がっている自分がいました。『もっと違う撮影の仕方もあったのではないか、この編集よりもっとうまいやり方があったかもしれない』と、ずっと心のどこかで思っていたんです」

業界に飛び込んだ頃に思い描いたディレクター像は、センスを前面に押し出してぐいぐいと引っ張っていくようなイメージでした。どうすれば現実とのギャップが埋まるのか……?

しかし立ち止まる暇もなく、次々と仕事はやってきました。悩みを抱えながらディレクターの仕事を続けていたとき、斎藤にある出会いがありました。

番組づくりに正解はない。自分を信じたことで生まれた余裕

▲会社説明会。ディレクターとしての自身も芽生え、ロントラの魅力を求職者に話す

斎藤はNHKの音楽番組を新たに担当することになります。すると、ある変化が生まれたのです。

斎藤 「昔から音楽が大好きだったし、人よりも詳しいという自負もありました。そのためか、番組をつくる過程であまり迷わなかったんです。テレビ局へのプレゼンも堂々と行なえました。
これまではプレゼンしても、違う意見をもらったらその通りに修正していましたが、つくったものに自信があることで、話し合いながら自分の意見を通せるようになったんです。
そして『ああ、仕事ってこうやってしていけばいいのか』とわかりました。番組づくりにおいて、正しい答えはひとつに限らない。だから正解を探そうとしないで、自分で自信を持って正解を導き出していこうと頭を切り替えられたんです」

この経験を機に、斎藤はほかの番組でも仕事を楽しめるようになっていきます。

ある旅番組では、ロケの際にもの知りな年配の男性に出会い、急きょ方針を変更しました。教えてもらった情報をもとに構成を立て直し、取材場所を追加することに。結果的に台本上で想定していたものよりも、おもしろい番組となりました。

ディレクターとしての自分に自信を持てるようになったことで、斎藤は自分のセンスを番組の演出に活かせるようになっていったのです。

番組はみんなでつくる。ディレクターという立場がもたらした働き方

▲瀬戸内海で早朝の撮影。部下の意見も積極的に取り入れながら仕事に向き合っている

自信をつけ、ロントラで徐々にポジションが上がるにつれて、斎藤にもうひとつの変化が生まれました。それは、チームで働くことを意識するようになったこと。

斎藤 「たとえば番組の構成を考えているときに、部下のADから『ここを撮影してみるのはどうですか?』と提案してくれることがあります。正直、考えている構成の流れと関係ないと感じるときでも、可能性を探すようにしています。
自分ひとりで考えたときには絶対に出てこない意見ですからね。経験を積み上司となったことで、余裕が生まれてきたのかもしれません」

自分が思いつかなかった意見が挙がれば、それを活かしたいと思うようになった斎藤。この先チームでもっと良い番組をつくりあげるために、意見が言いやすく、仕事をしやすい現場づくりを意識しています。

斎藤 「前のめりになって仕事に取り組む姿を見せ、後輩社員たちのやる気に火をつけられるような働き方を目指します」

自分のつくった番組に自信を持てない時期を過ごしながらも、ロントラで働いて成功体験を積み、自信を培ってきた。だからこそ、部下の気持ちが汲み取れるのが斎藤の強み。

フリーランス時代に味わえなかったチームでの番組制作にやりがいを感じながら、今日も彼はチームの先頭に立って番組をつくります。

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