27歳、マーケティングを極めたい──顧客のビジネス変革を支える決意

新卒で入社した大手企業で営業、マーケティング部門を経験し、マーケットワン・ジャパンに27歳の時に転職した熊倉 宏紀。入社への心を動かしたのは、代表・山田が語った「マーケティングは経営」という言葉への共感でした。経営視点の高いレイヤーからビジネスを担う若きマネージャーの目に映る世界をご紹介します。

質より量にこだわった新入社員時代、 営業からマーケティングに

▲3.11を経て、改めて日本という国の素晴らしさや世界に対する存在を考え直すきっかけになった熊倉

高校生の頃から数学や世界史、英語など幅広い教養を得ることに楽しさを感じてきたと語る熊倉 宏紀。

新たな学びを得ることに貪欲な姿勢は、10代の頃からすでに顕在化していました。

熊倉 「常に幅広い知識を得たいという想いがありました。特に興味があったのが経済学。数学的かつロジカルに考えるところが好きだったんです。より深く勉強したいと思い大学は慶應の経済学部に進学しました」

2008年、熊倉が大学1年生の秋、リーマンショックの影響で世界経済は大混乱に陥りました。経済学はそうした世相とも密着した学問。「生活のあらゆる側面において、経済学は非常に結びつきが深いもので、そのダイナミズムを実体験しながら学べたのは非常に良かった」と、熊倉は振り返ります。

大学卒業後の進路を考えるにあたり、熊倉が真っ先に思い浮かべた仕事は営業職。「自分の慕っていた大学の先輩たちがメーカーの営業職に進んでいたのでイメージしやすかった」と当時の就職活動を振り返ります。そして、さまざまな企業の「営業職」を受験し、無事、大手事務機器メーカーの内定を得ることになりました。

熊倉 「 『大手企業の営業職で内定を獲れて良かった』と思ってたら、(グローバル)マーケティング部門の内定だったんですよね(笑)

研修を終えれば本社採用の新人はすぐに販社での営業部門への出向となることや、マーケティング部門でも営業の思考や経験がきっと必要になると前向きに捉え、熊倉はマーケティング部門所属の新卒として入社、予定通り販社へ出向し、営業としてのキャリアをスタートしました」

想定通りではなかったものの、改めて振り返っても結果的に良い選択だった、と熊倉は言います。

熊倉 「前年 2011年 3月に発生した東日本大震災は、改めて日本という国の素晴らしさや世界に対する存在を考え直すきっかけになりました。グローバルマーケティングという高いレイヤーでビジネスに携わることで、日本の良さを世界に発信したいという想いが線になったようにも感じました」

そんな想いを持って働き始めた熊倉だけに、 ほかを顧みることなく業務に必要な知識と経験を身につけていきました。

熊倉 「入社前の面談では『一番忙しい部署で働きたいです』と希望を出していました。新卒社員の自分が力をつけるには、誰よりも量をこなして質に転換するのがベストだと考えていましたから。まずは後先考えずやってみるしかないと、日々必死に仕事に食らいついていきました」

自ら選択したことで得た覚悟、その結果、入社2年足らずにして熊倉は数百名以上にものぼるセールスのうちでトップクラスに入る成果を挙げ、本社のプロダクトマーケティングの本陣に戻ってきました。

論理的に仕事を動かす経験からスペシャリティの追求を決意

本社に戻ってきた熊倉を待ち受けていたのは、モノづくりの根幹を司る“理系脳の猛者たち”でした。

熊倉 「マーケティング部門に移ると、営業とは 180度異なる環境で、思考の構造から完全に転換しなければなりませんでした。定性的な意見や勢いだけでは、話が前に進まない。ひとつのプロジェクトで企画から製造まで 200名以上の人が関わっていて、そのうちの約 9割までが大学院卒の理系出身者なんです。

事実、プロジェクトの進行にはあらゆる意見において緻密な計算と論理的なファクトが求められます。また、そうしなければ製品の仕様が狂ってしまいますから。モノづくりのプロフェッショナリズムを見せつけられました」

たとえ熊倉が入社3年目の若造であっても、自社プロダクトのマーケティングを担う立場に変わりはありません。

初めてのプロダクトマーケティング、海外市場向けのグローバルビジネス……と、未経験尽くしの状況でした。しかし、プロジェクトマネジメントにおいて意志決定に関わる大きな責任がありました。

熊倉 「振り返れば、責任の大きさを感じる日々でした。でも、その分だけ、やりがいも大きかったんです。私は商用印刷(印刷業向け機器)の担当だったんですが、近年はデジタルへの移行が進んでいて、従来のやり方では事業成長に限りがあるのは明白。生き残りには変革が必要だという会社としての意志を強く感じましたし、そこに仕事の面白みがありました。

また、ありがたいことに、経営陣やマーケティング部門のトップとも距離が近く、信頼のもとに仕事を任せてもらえていると実感できました」

マーケティングは、経営の意志決定と切り離せない仕事、と熊倉は断言します。そしてビジネスを前に進めるには、意志決定してもらうか、自ら決定するかの二者択一しかありません。

とはいえ、企業構造的にも、主体的な意志決定ができる立場になるまでの既定路線も、熊倉には見え始めていました。

熊倉 「このまま大手企業でゼネラリストとして成長を得るのも悪くはない。ある程度の年次になったら海外駐在を経験し、帰国後は日本でまたビジネスを担い、また海外へ行って……と。その経験は語学力や異文化を知る上で非常に有意義な経験。しかし、『そこで育まれる自分のスペシャリティ(専門領域)って何なんだろう?』とふと疑問に思ったんです

この先の未来、いまの会社でキャリアを積むか、思い切って外の世界に踏み出し、自分で専門性を切り開くか。私が選択したのは、後者でした ──」

こうして、自らのスペシャリティを磨き上げていくという目的のもと、熊倉は転職を決意したのです。  

マーケティングは経営だ──。マーケットワンで拓けた新たな道

エージェントに登録し、転職活動を始めた熊倉は次なるキャリアの築く場所の条件のひとつを変わったところに定めていました。

熊倉 「自分は『残業代で稼がない企業』を選びたい。言い換えれば、効率的な働き方が評価される場所。 20代で専門領域を極められ、裁量と責任を持って働ける企業を探しました」

では、何を自分自身の専門領域とするか──その答えが、マーケティングでした。

熊倉が携わってきた商用印刷の世界は印刷物の約9割が広告媒体。マーケティングの上段からビジネスを見つめる視点が求められ、MA(マーケティングオートメーション)の活用など、マーケティングの可能性を強く感じていました。

そして、転職活動を通して、マーケットワンに出会います。>エージェントサイドとなり、クライアントの経営に深く入り込み、マーケティングから企業の変革を担うことのおもしろさ。それをグローバルで展開できるビジネスモデルに強く共感と興味を抱いたのです。

熊倉 「山田の発言で特に記憶に残っているのが『マーケティングは経営』という言葉。メーカーで働いていたときには、自分だけで意志決定が下せないシーンもあり、もどかしさを感じることもありました。担当者ベースのミクロな意見ではなく、経営レベルの発想と決断が必要なケースが多数ありましたから。

マーケティングを突き詰めていくと、かならず経営レベルの発想が必要になります。それを体感していたからこそ、一言で言い切った山田の言葉が強く印象に残ったのかもしれません」

そして、2017年5月、マーケットワンに入社。入社後まもなくして、熊倉は大きなプロジェクトに参画します。

それは、クライアントの海外7カ国にまたがる関係者と連携しながら、プラットフォームを統合していくもの。熊倉はそのプロジェクトマネージャーに就きます。

熊倉 「もともと前職で “クライアントの立場 ”にいたので、担当者の感覚は理解できました。マーケットワンでは立場を変え “客観的な視点 ”を持ち、顧客のプロジェクト成功を牽引しています。私が担うのは単なるプロセスの見直しやツールを導入だけではありません。クライアントのIT部門や営業部門、マーケ部門など様々な機能部門と接合させ、客観的な立場から経営判断へと導き、顧客の目的を実現させることです。

こうしたプロジェクトをグローバルレベルで複数のクライアントをディレクションしていくマーケットワンの環境におもしろみを感じました」

──マーケティングは、経営の意志決定と切り離せない。

前職時代から考え続けてきたマーケティングに対する思い。マーケットワンで複数の顧客とのプロジェクトを通じて、熊倉は自らの仮説が確信に変わっていきました。

経営目線の当事者意識と弛まぬラーニングが成長の原動力

信念と環境がフィットしたとき、そこにはひとつ高いステージへの扉が開くのかもしれません。

熊倉 「大規模なプロジェクトを動かすケースでは関係部門も多岐にわたるので、それぞれの意志決定を待っていれば時間がかかります。理想は、経営・マーケティング・営業の意志決定をすべてアラインしている状態。

プロジェクトのこと、会社のこと、あらゆるステークホルダーのこと。点ではなく線、面でビジネスを見渡し、経営的発想を持ってマーケティングを展開することを信念としています」

それこそが、マーケターのプレゼンスを高める、と語る熊倉。単なるコンバージョンといったレベルの次元で物事を見ることはないのだと話します。

熊倉 「一段高いレイヤーから事象を見つめ、ときには、企業風土の変革や部門間に横串を刺した巻き込みを行わなければ、顧客を新たなステージに連れて行くことができません。当事者意識を経営レベルに据えてマーケティングを実践することが、その最短距離なのです」

そして2018年、熊倉はまた新たな立場として未知なる挑戦の舞台に駆け上がります。マーケットワンのデジタル&コンサルティング部門の責任者として、マネージャーに昇格したのです。

熊倉 「これまでは一個人として自分主体で顧客の未来を考え、行動していればよかった。でも、現在は 6名のメンバーを統べる立場として、チーム主体へ発想転換している最中です。 Iから Weに変わるその過程を、日々実体験しています」

マネジメントの経験も、熊倉の発想力・思考力に豊かな広がりを与えてくれました。「自分がその立場になって初めて、マネジメントと呼ばれる人たちの判断力や思考回路を理解できるようになった」と、熊倉は話します。そこには変化をチャンスと捉え、自らの成長につなげていくバイタリティが溢れています。

熊倉 「どんな経験も無意識では通り過ぎていくだけ。だからこそ常に “ラーニング ”の意識が大切なんです。経験を振り返り、その先を考えた行動を徹底的に実践し続けています」

営業からマーケティングへ、そして、大手事務機器メーカーからスペシャリストの集団であるマーケットワン・ジャパンへ。

スペシャリストになりたくてマーケットワンにジョインしたはずが、経験を積むほどにジェネラリストに寄っていく気がする(笑)、と熊倉は冷静に自らの歩みを分析します。

熊倉 「でも、新しい知識や教養を身につけ、 “ラーニング ”から次の発展に結びつける意識はずっと一貫しています。がむしゃらに、でも論理的に。まだまだ進み続けますよ」

経営を起点としたマーケティング支援ができるマーケットワン。チャレンジングな環境下で個の成長への飽くなき挑戦を続ける熊倉の歩みは、さらに加速していくことでしょう。

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