ベンチャー企業向け情報サイト「Vacks」、インターン生が目指すメディアとは

2017年8月、BtoB後払い決済サービス「Paid(ペイド)」は、インターン生が運営する情報サイト「Vacks」を開始しました。「挑戦するベンチャー企業の成長を後押ししたい」という想いから生まれたVacks。果たして、学生たちはどのような想いで運営しているのか――その舞台裏に迫ります。

ベンチャー企業の成長を応援したい。そんな想いで誕生した「Vacks」

▲Vacksの記事を執筆しているインターン生たち

Paidは、BtoB の後払い決済における与信管理、請求書発行、入金管理、督促など、すべての決済業務を代行するサービスです。決済業務にかけていた社内リソースを営業や開発などに回すことができるため、人手が足りないスタートアップ企業から新たな取り組みをはじめたい大企業まで、挑戦を続けるあらゆる企業をバックアップしています。

その一方で、Paidを利用する企業もそうでない企業も含め、ベンチャー企業や中小企業の成長をもっと後押しできる手段はないか、請求業務の代行以外でも何か支援はできないかと私たちはずっと考えてきました。

そこで、これまで培ってきたベンチャー界隈の知識と人脈を生かすことでベンチャー企業にとって有益な情報を届けられるのではないかという想いから、情報サイト「Vacks」を立ち上げることになったのです。

「Vacks」という名前には、「Venture(ベンチャー企業=規模や設立年数に関係なく、新たな挑戦を続ける企業)を back up(応援、後押し)したい」という思いが込められています。

Vacksは、今注目のベンチャーから既に事業として軌道に乗った優良ベンチャーの成功事例や取り組み、その他国内外の最新ビジネス動向、経営者インタビューなどを発信しています。あくまで中立的な目線で新鮮な情報を発信したい、そしてそれが記事を読む人の糧になればさらに嬉しい。

そんな想いから、Vacksの記事はPaidでインターンとして働く大学生が担当しています。

「記事を書くってこんなに難しいんだ」、伸び悩む閲覧数に悪戦苦闘する日々

▲写真(中央)が石村夏奈子、写真(右)が矢ヶ部優兵

Vacksの立ち上げ初期から運営に携わる、インターン生の矢ヶ部優兵と石村夏奈子。立ち上げたばかりの情報サイトを、たくさんの人に読んでもらう媒体へと成長させることが、彼らに与えられたミッションでした。

「読者にとってためになる記事を書きたい」「たくさんの人に読んでほしい」「ちゃんとしたメディアとして認識されるようになりたい」、ふたりをはじめとするインターン生たちの、試行錯誤がはじまりました。

そんな中、立ちはだかった壁。Vacksを開始してから4カ月ほど経っても、閲覧者数が思うように伸びていかなかったのです。

石村 「Vacksの目的は、“挑戦するベンチャー企業の成長を後押しする”ことです。そのためには、ベンチャー企業の経営者の方やそこで働く社員の方々の興味を引く、有益な記事を書かなければなりません。
そこで、まずは読者の興味を引くためにキーワードプランナーを活用し、検索数が多いキーワードとその関連キーワードを組み合わせたテーマで記事を作成していきました」

キーワードの検索ボリュームを分析し、どのキーワードを組み合わせて記事を作成すればいいのかを把握することはできました。しかし、その通りにやっても、なかなか閲覧数は伸びませんでした。

もっと改善すべきポイントがあるはず。そこで次に目を付けたのが、読者の“ニーズ”です。

矢ヶ部 「読者がどのような記事を読みたいのか探り当てる必要があると思いました。そもそもVacksをどんな人に読んでもらいたいのか、そしてその人たちが興味を持っているのはどんなテーマなのか。そこをもう一度考え直しました」

各インターン生の得意分野を活かすことで、閲覧数が3カ月で3倍に

▲週1回はみんなで集まり、「Vacks」が抱える課題について議論する

読者のペルソナを想定し、そこに刺さるテーマを意識して記事を書く日々が続きました。すると徐々に、閲覧数を集められる記事が出はじめたのです。そして、今までなかなか伸びなかったサイト全体の閲覧数は、そこから3カ月で約3倍に増加しました。

閲覧数が集まれば、どのような層がどのような記事を読んでいるのか、その傾向をつかめるようになります。その傾向を元に、さらに閲覧数を伸ばすための対策を考えました。

矢ヶ部 「興味を引く内容であることはもちろん、たくさんの人に読んでもらうためには記事の質も求められます。なので、インターン生がそれぞれ得意なジャンル、得意分野の記事を積極的に書いていこう、と。
たとえば、僕は情報収集が得意なので、 “これからコレがくる!”みたいなものを先取りして、SNSで話題になるような記事を増やしていきました」
石村 「私は元々インタビューが得意でした。インタビュー記事は拡散してもらいやすく閲覧数を集めやすいことも分かってきたので、どんどん取材に行くことにしました」

自分たちで取材したい企業を見つけてアポをとり、継続的にインタビュー記事を掲載していったことも、閲覧数が増える要因となりました。

これまでakippa株式会社様や株式会社ココナラ様など、業界的に知名度があって注目されているベンチャー企業にインタビューをし、それらの企業がインタビュー後さらに注目を浴びることで、自然と閲覧者の数も増えていったのです。

「Vacks」をもっと必要とされるメディアへ、学生たちの挑戦は続く

▲Vacksには、インターン生たちの個性が活きた記事が並ぶ

閲覧数が伸びてきたことで、最近ではベンチャー企業からの取材依頼も増え、Vacksは徐々にメディアとしての知名度とポジションを確立しつつあります。しかし、SNSやニュースメディアをもっと駆使すれば、より一層その知名度を上げられるはずです。

多くの読者が読みたいと思う有益な記事を増やすためにはどうしたらいいのか。常にそれを考えながら取り組んできたインターン生たちは、今後も熱い思いを持って記事の執筆にとりかかります。

石村 「私は当初Edtech関連の記事を中心に書いていましたが、最近はIoTの分野にも興味があるので、最先端技術についてさらに追及していきたいと思います。あとはやっぱり、もっともっとインタビュー記事を増やしていきたいです。
また、読者の参考になるような、実際にサービスや製品を体験してみたという記事の企画も考えています。インターンのメンバーも増えてきたので、自分たちにしか書けない記事を増やして独自性のあるメディアを目指していければ、と思っています」
矢ヶ部 「最近嬉しかったのが、Vacksでインタビューをした企業がPaidに興味を持って問い合わせをくださったことです。今後もっとそうした繋がりが生まれていけばいいなと思います。
少しでもベンチャー企業の成長に役立つメディアにするためには、改善しないといけないところもたくさんあるので、それを少しずつ実行していきます」

2017年8月28日からはじまった情報サイト、「Vacks」。インターン生たちが悩み、考え抜いて運営することで、ベンチャー企業で働く人々にとって欠かせないメディアへと成長していくはずです。

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