子どもたちに“楽しい学び”を──幼児教室講師ふたりが提供するのは、豊かな学びの場

(株)小学館集英社プロダクション(以下ShoPro)が運営する幼児教室「ドラキッズ」は、1986年4月に第1号教室をオープン。1998年からはミキハウスとの共同で「ミキハウスキッズパル」の運営もスタート。それぞれの幼児教室で長きにわたり講師を勤める山岡直美と染谷裕子の仕事への想いをご紹介します。

大切にしている教育コンセプトは“楽しい学び”

▲2019年現在の山岡直美(左)・染谷裕子(右)

1986年より運営をスタートした、小学館の幼児教室「ドラキッズ」。満1歳からの子どもたちを対象として、「あそびを通して楽しく学ぶ」をコンセプトに、全国の大手ショッピングモールなどの商業施設で展開しています。

ここでは子どもの「できた!」「わかった!」と夢中になれる経験を大切にし、心から楽しいと思える環境の中、小さな集団で協働的に活動することで、子どもたちの主体的な学びの姿勢を育てています。

また、1998年からは子供服のミキハウスとの共同で、満1歳からの幼児教室「ミキハウスキッズパル」を、全国の有名百貨店等で展開。楽しい学びを通して、「がんばる脳」(前向きに問題を解決する力)と「まるい心」(人と気持ちの良い関係を築く能力)を育てます。

どちらの幼児教室でも大切にしている教育コンセプトは“楽しい学び”。これは、ShoProが経営理念として掲げる「エデュテインメント(学びに楽しさをプラスすること、娯楽に学びの要素が備わること)」に通じているものです。

山岡&染谷 「子どもにとってももちろんですが、先生にとっても授業が楽しい幼児教室だと思います。自分の子どもにも通わせたかったと思えるくらい、この仕事(教室)が大好きです」

ふたりは口を揃えてそう語ります。

2019年現在、ふたりは共にキッズ教育事業部教育課に所属し、教育マネージャーとして活躍しています。週1日は教室で先生として活躍し、ほかの曜日は会社で授業マニュアルや教材の制作、新任の先生の育成や各お教室の先生のサポート、さらに各教室の運営担当者や営業スタッフと連携し幼児教室のより良い運営を目指して日々奮闘しています。

「ドラキッズ」は子どもの"心育て"ができる幼児教室

▲現在のペアの先生とお教室の前にて

もともとは幼稚園教諭だった山岡。結婚を期に一度退職するも、子育てが落ち着きはじめて仕事復帰を考えていたとき、頭に浮かんだ「やりたいこと」は、やはり子どもに携われる仕事でした。そんなとき、山岡の想いを知っていた夫が講師募集の折り込みチラシを渡してくれたことで、ドラキッズの存在を知りました。

山岡 「主人の後押しもあり、最初は週 2日から始めたのですが、その後週 3日に増やし、気が付いたら週 5日働いていました。新教室のオープニングスタッフだったので、開校してすぐはペアの先生と、とにかく必死に授業をしていました。


お教室は全曜日満席。幼児教室がこんなにも求められているんだと感じて、1年後には大きなやりがいを得られていました」


しかし、やりがいがある分、辛いこともあったと山岡は言います。たとえば保護者の方からご意見を頂戴したり、ペアの先生との関係で悩むことがあったり……。

山岡 「でも、そうやって心が折れそうになることはありましたが、やめたいと思ったことはありません。とにかく子どもがかわいいですし、支えてくれる運営担当者や教育マネージャーの先生もいたので」

大人に対しても子どもに対しても、自分の考えを絶対に押し付けず、気持ちに寄り添うことを大切にしてきた山岡。

山岡 「ドラキッズの魅力は少人数制ということもあり、子どもが考えたり表現したりできる時間をたくさん持てることです。


たとえば、子ども同士でモノの貸し借りをするという場面ひとつをとっても、時間や環境が整っているからこそ子ども同士のやりとりを見守ることができます。つまり、先生がそばで一人ひとりへの援助ができるので “友だちを思う気持ち ”や “ありがとう ”といったコミュニケーションの土台となる大切なことをたくさん伝えてあげることができます」


そういった環境の整備や経験の積み重ねが、子どもの豊かな心を育んでいくと言う山岡。

山岡 「さらに、そのことの大切さを保護者さまに伝えることもできますし……まさに子どもにも保護者にも “寄り添った仕事 ”ができる場所だと思います。20年以上続けられた理由はそこにあると思います。ですので、ドラキッズ以外の幼児教室で仕事をしようと考えたことはありません」


「あなたは大切な存在だよ」を伝えられる場所

▲ミキハウスキッズパルのお教室にて

山岡と同じく、染谷も元幼稚園教諭でした。出産を期に幼稚園を退職し、仕事復帰の際には保育園での保育補助も経験しますが、やはり「自分のクラスを持ちたい」と感じました。

そんなときにママ友から、千葉県の船橋に新規オープンとなったミキハウスキッズパルの講師募集の話が。幼児教室は未知の世界でもありましたが、もともと幼稚園をやめる際に当時の園長先生から幼児教室講師の道を勧められていたこともあり、迷いなく応募しました。

染谷 「ミキハウスキッズパルも少人数制で一人ひとりを十分に見てあげることができるので、『あなたは大切な存在なんだよ』ということを常に伝えてあげられます。


核家族化が進む中、幼少期に親以外の人からも愛され、大切にされるという場所は、子どもにとってとても重要です。そういった環境の中で、子どもはより心を育み、コミュニケーション力を養っていけます。ミキハウスキッズパルは就学に向けた学びの土台づくりとして、その環境や時間を大切にできる本当に魅力的な幼児教室です」


とはいえ、染谷も山岡と同じく、苦い経験をしていました。

染谷 「仕事を始めたばかりのころは特に、保護者の方から厳しいご意見を頂戴することはつらかったです。


でも、教室の運営担当者が励ましてくれて、経験を積んでいく中で、乗り越えることができたと思います。最終的には、ご意見を頂戴した保護者の方とその後、信頼関係を築くことができたこともあります。ペアの先生にも恵まれてきたので、なんでも話し合いながら仕事ができることも、こんなに長く務められている理由です」


さらに現在、染谷はお孫さんをドラキッズに通わせています。

染谷 「孫が授業を受けている様子を見たいのですが、先生のプレッシャーにならないように、見学は我慢しています(笑)。私以外にもお孫さんを通わせている先生は結構います。私ももちろんですが、みんなミキハウスキッズパルやドラキッズが大好きなんです」


子どもと同じくらい先生にも寄り添う

ふたりが教育マネージャーとして取り組んだ仕事でとてもやりがいを感じたのは、授業マニュアルの改訂に携わったことです。

山岡 「 3年前にドラキッズでは授業マニュアルの改訂に取り組みました。それに向けて関西や東海など、ほかのエリアの教育マネージャーとも話し合いを重ね、形にすることができました。完成したマニュアルを現場に届け、子どもたちの笑顔につながった時、大きな達成感を味わうことができました。この改訂により、 “否定しない ” “教えこまない ”という、より子ども主体の授業になったと思います」
染谷 「私は当時、教育課に入ってすぐにミキハウスキッズパルのマニュアル改訂があり、何もわからないままメンバーのひとりとして取り組みました。『ここでつくったものが全国のお教室で使用されていくんだな』と先生向けの説明会をしているときに実感し、身が引き締まる思いだったことを覚えています。


そしてできあがったマニュアルには、私たちの熱い想いが込められています。つくっているときは本当に大変でしたが、教室で先生方が授業をし、子どもたちが楽しんでいる姿を見ると、がんばって良かったと思えました」


そんなふたりは、今チャレンジしていることや今後取り組んでいきたいことについても、息ピッタリ。

山岡 「新任の先生の育成と共に、その先生を受け入れてくれる各教室の先生へのサポートを強化しています。先生の定着は子どもや保護者の方とはもちろんこと、先生同士の信頼関係をより一層深めることにつながるので、日々奮闘中です。


何より、先生の定着のためには教室の先生の声を私たちがしっかり聴き、現場の空気を感じとって仕事をすることが大切だと思っています。先生方が『長く働きたい』、そして入会したお子さまが少しでも『長く通いたい』と思える教室づくりを心がけていきたいと思います」


染谷 「私も先生一人ひとりに寄り添っていき、悩みや困った事があるときはひとりで抱えこまずに、話しやすい環境をつくっていきたいです。そしてミキハウスキッズパルやドラキッズに興味を持ってくださるすべての方に、わかりやすく幼児教室の魅力を伝え、入会や入社につなげていきたいです。


子どもの未来を育み、先生一人ひとりが働きやすい職場、楽しい教室であるように環境を整えていくことを、目指し続けたいと思います」


幼児教室の必要性を確かに捉え、子どもと保護者、そして先生に寄り添い、より豊かな学びの場を目指している山岡と染谷。ふたりの想いは新任の先生方へと受け継がれ、子どもと保護者の笑顔につながっていきます。

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