テクノロジーを武器に、 綜合キャリアグループはHRビジネスのNo.1になる

2019年3月決算で、創業以来最高値である年商1,000億円を突破した綜合キャリアグループ。営業拠点は海外含めて100以上。その中でも、都市部マーケットを中心に絞った人材派遣・紹介事業を展開しているチームがあります。製造マーケットとは違う事務マーケットでの展開を強化するその狙いとは何か?

少数精鋭、しかし必要な時はまとまる。しなやかで強い組織力

大村 「人材を集める力においては、大手含めてどこにも負けない自負があります」

事務職やコールセンター、コンタクトセンターなどの人材需要が中心となる、都市部のマーケット(東京/名古屋/大阪/福岡/札幌)の事業マネージャーを務める大村成文には、絶対的な自信がありました。

大村 「今までほかの会社ができなかった採用ターゲットの募集を、当社が実現できたという実績はたくさんあります。その理由のひとつは “いい条件の仕事化 ”ができるということです。
わかりやすく言えば、クライアント企業が同じ予算で設定した場合に、一番高い時給で設定することができたり、働きやすい時間の調整ができたりするなど、未経験でも可能な仕事へ調整できるということです」

B to B to Cのビジネスモデルである人材ビジネスは、いかにクライアント企業が求める人材を供給し、定着させ、そして生産性の向上ができるかが求められます。クライアント企業の予算が同じでも、効率化し、中間コストを圧縮することができるかが、人材会社の社内努力の差でもあります。

綜合キャリアグループがこれをできる理由について、大村は次のように話します。

大村 「グループ全体として、毎月 20 , 000人以上の給与計算などの事務処理が発生しています。それらを横断的に一元管理するとともに、自動化を進めることでスケールメリットを生んでいるため、平均よりも約 7%のコスト削減ができています。このメリットを活用してクライアント企業と求職者に還元していき、 “いい条件の仕事化 ”が実現できています」

さらにコスト以外の面で、組織力の強みもあると言います。

大村 「いつまでにこれくらい、というクライアント企業のニーズを満たす力は、どこよりも強いと思っています。当社は 3~ 4人のチームで動く体制を取っていて、各チームごとに目標やテーマに対するスピードを重視して動いています。
通常はリーダーからメンバーへの情報共有のスピード、またチームとしての意思決定スピードの速さを生かした柔軟な組織体制が強みです。しかし、クライアント企業で大型の受注が入った際に、約 10のチームが同じ案件に向かって動ける組織力もあります」

人材業界の中では、めずらしくチーム制を取っている綜合キャリアグループ。個人成果を追う形の体制ではないからこそ、組織の目的に対してすぐに動くことができる、組織力を生かした競争優位をつくり出せているのです。

リサーチの自動化によって実現させたコスト削減とスピード

「綜合キャリアグループの事務マーケットにおける自動化は、新たなステージで開発が進んでいる」と大村は続けます。次なる自動化のポイントは、前線で企業へ企画提案を行う、リクルーティングアドバイザーのマーケットリサーチ業務です。

大村 「事務マーケットだけに限らず、製造マーケットでもリサーチにかけている時間は長いです。
今までは地域の特性上、各支社ごとにマーケットリサーチを行っていました。地域における企業の人材ニーズを、求人倍率や人口、求人広告の状況などから検証し、どんな企業にどういったアプローチを推進していくのか?という戦略を立てるのです。
これからはそういったプロセスに対し、当社のナレッジを AIに学習させ、ほとんど自動でマーケットリサーチができるようなシステム開発を進めています」

人的工数を投下せざるを得なかった業務に対する自動化。それから得られるベネフィットは、単なる工数削減のコスト圧縮に限ったことではありません。クライアント企業に対する価値提供の目線で、大村はこう語ります。

大村 「情報を複合的につなげていくことで、さまざまな企業ニーズを事前に予測できるようになります。人事課題は採用、教育、評価、管理とつながっていくことがほとんどですので、当社がグループ全体で持つさまざまなサービスを提供できる機会を逃さず、付加価値の提供をできています」

人事労務のHRTechや教育研修など、多岐にわたるサービスを開発している綜合キャリアグループ。その集合体としてのワンストップ提案ができるのは、本社機能が集中する事務マーケットならではのことです。

目指すはHR領域全体を支援できる“グループサービスの総合商社”

大村 「今後、私たちの事業が担う役割は、グループサービスの総合商社だと思っています。各グループ会社の商材は日々開発され、進化しています。それらのプロダクトやサービスを提案し、採用から管理まで、HR領域全体に対してワンストップでソリューションを提案することができます。
本社人事部への提案が、全国の支社へ波及し、取引につながったケースもありました。本社機能が集まるマーケットで、さまざまな業界や規模のクライアント企業と取引をしている実績を生かして、グループ全体を押し上げる役割を担うことが、自分たちの使命だと思っています」

取引者数は事務マーケットだけで350社を超え、約5,000人の就業をサポートしています。その中のほとんどが本社人事部との取引となっており、時には新たなサービス開発のプロジェクトで、人員計画すべてを任されることもあります。

大村 「当社が外資系企業の日本法人と連携し、国内にサービス展開をさせるためのプロジェクトチーム運営を任せていただいたり、大手旅行会社様にもコンタクトセンター立ち上げと運用を任せていただいたりしています。
またリーダー層の研修サービス導入など、人材サービスを切り口に、信頼構築がビジネスの拡大と顧客への貢献につながったこともあります」

事務マーケットの事業部は、人材派遣という導入しやすいサービス領域を入口に、クライアント企業の信頼を勝ち取り、さらなる高付加価値のサービスを開発・提供しています。これは綜合キャリアグループの営業戦略のベースを担っています。現在はメンバーも100人程度まで増えてきています。

大村 「新たなメンバーが増えるたびに、知識レベルの引き上げは課題となります。そのため、勉強会などでプロダクトやサービスの理解を深めることだけでなく、定期的にグループ会社のメンバーとクライアント企業へ同行する中で、グループ全体のサービスへの理解度と浸透度を高めています」

クライアント企業と求職者双方に対する利便性追求を

大村 「求人倍率の高止まりや働き方改革などの市場の変化をうけ、人材サービス会社が担う役割は今まで以上に多岐にわたるようになり、その重要性は高まっています。
多くの人材サービス会社が生まれる中で、クライアント企業と求職者の双方から選ばれる会社でなくてはならないと思っています」

綜合キャリアグループは、利便性の追求がクライアント企業や求職者など、ステークホルダーから選ばれ続けるための本質だと考えています。そのため、市場の変化に対してさらなる利便性追求のためのテクノロジーを生かした開発を進めています。

大村 「自社内の効率化も含め、テクノロジーを活用した進化の種は、いたるところで動き始めています。たとえばチャットボットや AIを活用した、働く上での疑問や不安をいつでも解消できる FAQサービスの構築や、求職者の志向性や勤務経歴から自動的に求人情報をレコメンドする仕組み、またクライアント企業の事務処理を簡易化し代行する RPAの開発などです」

次々と生み出されるプロダクトやサービス、綜合キャリアグループは利便性追求のために進化を続けています。そういった環境の中で100名を束ねる大村は、メンバーに対しての考えを次のように語ります。

大村 「グループとしてのテクノロジーの進化やサービス・プロダクトが生まれ続けることは、すごくありがたい環境だと思っています。しかし、最終的な局面ではメンバー一人ひとりの力が重要です。
クライアントの本質的な課題をどうやって見つけるか?魅力的な提案をどのようにするか?信頼を獲得できるのか?という一見アナログなポイントが、サービスがすぐに一般化してしまう市場だからこそ、顧客から選ばれるためのポイントになるからです。そういった点でいつまでも綜合キャリアグループは、他社より優れた会社でいたいと思っています」

いつまでも選ばれ続ける会社であり続けるために、事務マーケットを担う大村の挑戦は続きます。

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