原点は、留学で感じた「海外で働きたい」という気持ち

▲留学先での一枚

2018年に新卒として入社してから、2019年も終わりを迎えようかとしている現在まで、人材事業一本で活躍する西本。そんな西本のキャリアの原点は、大学時代に経験した留学だった。

大学3年生のとき、親から『今のうちに経験しておくべきだ』と背中を押され、単身でカナダのバンクーバーに留学。英語は得意ではなかったが、影響を受けやすい性格が幸いし、すぐに日常会話ならどうにか話せるようになったという。

西本 「あのときは、 1年しか時間がない中で、とにかく英語をマスターしようと必死でした。親との連絡もすべて英語にしていましたし、日本人の友達もつくらず、日本語で話しかけられても英語で返してました(笑)」

そうして数カ月が経ったころ、ポツポツと友人ができた。留学先のカナダは多民族国家であり、さまざまな文化が融合し合ってできている。日本とは違った感覚に最初は戸惑ったが、今まで知らなかった国や文化に触れることで、西本の中での価値観が大きく変わった。

西本 「自分が当たり前だと思っていたものが、まったく当たり前ではなかったことが衝撃でしたね。文化が違うとこんなにも違うのか……って。カナダでの生活に慣れてしまうと、日本に戻ったときに違和感があるんじゃないかって心配になるくらい(笑)」

もともとは海外になんて興味はなく、親から経験のひとつとして提案された留学だったが、カナダに来て1年が経つころにはカナダで就職したいと思うようになった西本。日本に帰らなければならない日が迫ってくることが、当時は本気でつらかったという。

とはいえ、自分はまだ学生であり、英語力もビジネスで通用するレベルではない自覚はあった。しかし、留学への一歩がそうだったように、まずは海外就職に飛び込んでみたい──とも感じていた。両親にも相談してみたが、いろいろと考えた結果、最終的に日本で就職するという決断を下す。海外インターンで働く面々に比べて、そもそもの社会人スキルが劣っていることがネックだった。

まずは日本で力をつけ、いずれカナダに戻ってこよう──。

その決心を胸に西本は日本へ帰国し、就職活動を始めた。

直接会えないからこそビジネス感を出さずに、フランクに

▲面接対策では、相手の気持ちに寄り添いながら話すことを意識している

日本で就職することを決めたときに、情報量が多く、海外とのビジネスチャンスが多そうという理由で、上京することに。

そして、さまざまな企業を見る中で、ファーストペンギンと出会う。最初にファーストペンギンに出会ったとき、なぜか西本の中では“新規事業開発部で仕事をする”イメージが沸いた。また、配属先も絶対に新規事業開発部であると、なぜかわからない自信があったという。

そのイメージをなぞるように、西本は新規事業開発部に配属される。配属先の新規事業開発部で提供するサービス『ココカラット』では、新卒・中途を含めた国内外の就業支援を行っている。メインは国内の中途採用支援。対象エリアを絞らず、全国から集まった“働きたい”というニーズに合わせて、求人をマッチングさせていくのが、ここでの西本の主な業務だ。

西本 「だいたい、 1日で 5名ほどと電話面談を行っています。できれば直接会った方が、その人の雰囲気も知ることができてよりマッチングしやすいと思っていますが、遠方だとなかなか難しいですね」

また、全国展開している企業の地域採用も担当しているため、大きな都市から離れた地域の採用支援を行うこともある。そういった求人は、家の近くで働きたいという候補者からの応募が集まりやすい。しかし、西本の身体は本社(代々木)にあるため、一人ひとりに会いに行くのは難しい。

直接会って話すことがベストではある。だが、電話面談やSkypeだけでも、回数を重ねながらしっかりとコミュニケーションを取ることで、エージェントと候補者という関係を超えた、パートナーのような関係になれると西本は考えているのだ。

西本 「相手もエージェントに登録しているとわかってはいるものの、ビジネス感が出てしまうと身構えてしまうことが多くて。なので、友人のようなスタンスで話すことを意識しています。全然まだまだですが(笑)」

自分でも話し方や聞き方など気を付けてはいるものの、そもそも“気を付けてしまっている”時点で、寄り添いきれていないのでは──と葛藤することもある。

しかし、中には候補者の性格的な要素は大きいものの、初めからフランクに話せることも。1回も会ったことがないのに、自分を信頼し、心を開いてくれたということは、西本にとってかけがえのない体験であるとともに、仕事の醍醐味のひとつとなっている。

望んでいた環境。ふたつの“マッチ”が重なるときにやりがいを感じる

▲伝わりやすい言い回しを考えることも仕事の一部

最近は入管法新制度の影響もあるのか、外国籍の候補者も増えた。以前よりカナダで働きたいと思っている西本にとっては望んでいた状況に他ならない。日本人を相手にするのとは違った難しさがあるものの、充実した日々を送っている。

西本 「ニュアンスの違いというか、言葉にしにくい抽象的な言葉に関しては、電話やメールだけでは伝わらないことが多いですね。会話だとか言葉の難しさに直面する日々です。外国籍の候補者との会話ではそもそも、単語を知らないこともあります。
なんて言えば伝わるのか?と、うまく言葉が出てこないときは、しんどいなって思いますけど……。それでも強いやりがいを感じています。やりたいことに直結した業務をさせていただけている感覚がありますね」

そういった海外の候補者を相手にすることができること以外にも、西本は業務を通して人材業界のやりがいに目覚めた。人材業界のやりがい、それは「一連の流れがすべてうまくはまったときの感覚」なのだという。

企業によって面接の評価ポイントが違う中で、マッチングさせるために企業側から情報を得ることを目的とした交渉がうまくいったとき。候補者が希望している職種ではなく、本人と正面から向き合い、別職種を提案したとき。その職種で内定が出て、喜びの声をもらったとき。

仕事の流れとしての“マッチ”、そして候補者が求めているものと企業の求めているものとの“マッチ”。ふたつのマッチが重なったときに西本は大きな喜びを感じるのだ。

西本 「どれがというより、その人が喜んでくれることが一番嬉しいです。でも、入社がゴールではないので、入社してからも働き続けられるか・活躍できるのかを考えながら、候補者と接するようにしています」

しかし、業務では良いことだけではない。何度連絡しても書類を提出してくれなかったり、面接に無断欠席をされたり……。それどころか、まったく連絡がつかなくなってしまうこともあるという。

西本 「うまくいくことばかりではありません。とくに音信不通になってしまったときには裏切られたような気持ちになっていたこともありました。でも、それはバリューをうまく相手に伝えられていなかったんだな、と割り切って次への糧にするような意識を持てるようになりました」

国籍も国境も問わず、働きたい人の背中を押してあげられるようなサービスを

▲3年目として、会社を代表するメンバーの一員に

海外への強い想いを抱え、ファーストペンギンにジョインした西本。だからこそ、同じような立場の学生への支援に力を入れたいのだという。

西本 「実際に新規に配属されて、自分のような海外で就職したい学生の支援を行えることが、すごく嬉しかったです。今は東南アジアが多いですが、将来的には欧米などにも支援範囲を広げていきたいと思っています」

また、自分自身のキャリア形成にも貪欲だ。ファーストペンギンでは数カ月に1度、海外出張が行われるのだが、西本は営業としてのチカラと語学力を鍛える場として積極的に参加している。

そのチャンスが回ってきたときに、また“力不足”で諦めなくていいように、できることはすべてやっていきたいという志ゆえだ。そしてゆくゆくは、ファーストペンギンの一員として海外で働ける環境がつくれたら、と西本はいう。

西本 「そのためには、今の決まったやり方ではなくて、新しい営業スタイルを確立させていく必要があると思っています。海外支援の実績はまだ多くはないので、“海外で働きたい人はファーストペンギンに ”くらいのブランディングをつくっていけたらな、って思います」

国籍も国境も問わず、働きたいという人の背中を押してあげられるようなサービスをつくっていきたい──。

立場が変われど、西本の胸には今なお揺るがない海外への想いの火が揺らめいていた。



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