バリバリのセールスウーマン時代から、子どもを大切にする価値観へ

▲ 20代のころは新規営業でキャリアを築いた篠原(写真中央)所属会社の上場時には鐘をつく役目をもらえるほど活躍していた

以前は生活のことはあまり気にせずバリバリ働いていたけれど、子どもが生まれてからは価値観が変わった。そんな経験をする女性は少なくないでしょう。現在2児の母として時短勤務ながらアライアンス部を支える篠原 沙織もそのひとりです。

彼女の20代は、新規営業を行なう毎日。不動産売買の営業、事務機器の営業、セキュリティ機器の営業と、転職を重ねながらキャリアを築きました。

篠原 「私が高校生くらいのときに、母親が歩合制の営業を始めて、『おもしろそう』と思ったのがきっかけです。結果を出したら出しただけ給与に反映されるということもあり、就職先として選んだのは歩合制の営業ばかりでしたね」

決められた領域の仕事をこなすだけでなく、自分の裁量が大きい仕事である点も、彼女の意欲をアップさせていました。そのため、キャリアのほとんどがベンチャー系の企業。

飛び込み営業もいとわずに行い、全国でもトップクラスの成果を出してきました。多くの経験をして、いろいろな世界を見ることが、20代の彼女のテーマだったのです。

そんな篠原の転機になったのが結婚と1人目の出産でした。

篠原 「子どもと関われることをしたいなと思うようになりました。子どもはどんどん大きくなるので、新しく買った服がすぐ着られなくなる。それがもったいないと感じて、リサイクルできないかなと考えたんです。そこで、子ども服のリサイクルショップを、自店舗を持って始めました」

「思い立ったらすぐ実行」を座右の銘にしていた篠原は、子どもと関われて、しっかりとビジネスもできる、就職ではない新しい道を歩み始めます。しかし、リサイクルショップの経営は決して甘くありませんでした。

篠原 「考えが甘かったですね。リサイクルショップは、商店街にオープンしたのですが、平日は人が少なくて、土日に開かないと売上が立たない。子どもとの時間を大切にしたいと思って働き方や働く場を変えたつもりなのに、なかなか時間が取れなくなってしまいました。
思い立ったらガーっとのめり込んでしまう、猪突猛進なタイプなので、やりたい気持ちだけで走ってしまったがゆえの結果だったなと思います」

あまりいい状況ではない……そんな想いを抱いていた折に、2人目を妊娠。リサイクルショップは、1年半ほどで閉じることにしました。

妊娠中に使っていたアプリの会社の求人。“運命”と感じて応募した

▲ カラダノートのアプリに出会ったのは第二子妊娠、出産がきっかけだった

2人目の産後、篠原は自営業ではなく再度就職しようと考えました。求人サイトで検索をしていく中で、カラダノートの募集に目がとまったのは、必然ともいえる出来事だったのです。

篠原 「子どもと過ごす時間を確保するということであれば、派遣やアルバイトとして働くという選択肢もありましたが、やはり社員になって、自分で考えてやりがいのある仕事をしたいと思っていましたね。
私は 2人目の妊娠中、『ママびより』『陣痛きたかも』(当社のアプリ)を使っていたんです。求人サイトを見ていたら、そのアプリと同じロゴを見つけて。
募集の詳細を読み進めて、再就職するにあたり、子どもがいても働きやすい環境で、時短でも、ある程度自分の裁量で仕事を任せてもらえるという点に引かれました。勝手に『運命だ』と思い込んで応募していました」

そして、最初に面接を行ったアライアンス部の松岡 真乃と、営業や仕事への考え方が合致。一緒に働くメンバーとして適任と、双方が感じていました。

入社後、さまざまなクライアントを担当し、現在は宅配関連の企業を一括して担当。企業や団体によってカラーの違うクライアントと継続的にコミュニケーションをとっています。

篠原 「男性の担当者さんの場合、出産前後の女性の状態があまりわからない方もいらっしゃるので、その時期の情報提供を、自分の経験も踏まえてお伝えしています。
それに加えて、お客様の情報をお預かりして分析してみて、経験則と違うこともあるので、それをもとにしたご相談を担当者の方々と行なうようにしているんです」

篠原の強みは、自分のクライアント様の商品やサービスを愛する想いが強いこと。「自身もユーザーとして利用している生協のこのセットが使いやすくておすすめ!」といったことを社内に勧めている姿もよく目にします。良さを実感しているからこそ、クライアント目線での対応ができているのではないでしょうか。

大切なのは「仲間づくり」。継続的な関係を築くために工夫していること

▲ 信頼関係を築くために、自らがサービスを利用することはもちろん、使う言葉も意識をしている

クライアントとの取引は、篠原が20代の間行っていた新規営業とはまったく異なり、企業ではなく「組合」である点も違います。そこで彼女は、やり取りのしかたも工夫しているのです。

篠原 「常に意識しているのは会員 “獲得 ”ではなく、 “仲間づくり ”だという点ですね。あるクライアントも必ず “仲間づくり ”とおっしゃいます。なので私もその想いを持って接していくように気をつけていますね。
また、新規営業ではないというところでは、『関係性の構築』はとても重視しています。長くお付き合いしていけるような関係をつくるためにどうしたらいいのかを考えてお話ししているんです」

また、当社のビジョンコンパスである「ヘルシーウェイ」を、個人の仕事に置き換えていくワークで篠原は、「ライフステージの変化時の選択をヘルシーにする」ことを自分の仕事と定義しました。

篠原 「会社は利益を求めますが、クライアントの方を向いている私は、ただ単に売上を上げるのではなく、関係性を構築して、クライアントの方々と一緒に利益をつくっていけるようなパートナーになりたいと思っているんです。
また、クライアントの中には電話や訪問をベースにお客様と接していらっしゃるところもあります。そこで私たちの強みである ITと連動させて、メールで連絡を取るなど効率化できるところはご提案していますね。
メールもただ送るだけではなく、その後どうフォローすればいいかなど、きちんとクライアントのサービスがお客様に届くために、少しでも価値をつけたサポートを意識しています」

紹介をいただけるような関係構築を続け、将来はまたバリバリ働きたい

▲ クライアントに真摯に向き合うためには、チーム内での協力が欠かせないと考えている

入社当初は、クライアントを数多く担当していた篠原。現在は宅配サービスの団体に専念できるようになり、関係性の構築に、より力を注げる環境になっています。

篠原 「今取引のあるクライアントから、少しずつ別の地域の団体様を紹介していただけるようになってきました。関係性を構築して、信頼をいただけている証拠でもあると思うので嬉しいです。
まだ全国を網羅しているわけではないので、それぞれの方々とさらに関係を深めて、『カラダノートっていいよ』と他の方におすすめしていただけるくらいになっていきたいと思っていますね」

彼女は時短勤務ながら、着々と各社様と関係を築いています。その背景には、同じアライアンス部で活躍する松岡の存在も大きいです。

篠原 「週 1回ミーティングをして、それぞれの担当の進捗などを共有しています。以前、私の子どもが熱を出してお休みしてしまったことがあったので、そういうときにお互い、スムーズにフォローに入るために必要だなと考えて始めたものです。
私はこれまで職場では人に頼ることができなかったのですが、協力してくれる仲間がいるので、頼ることも仕事を進めていく上では必要だということがわかり、必要な場面では頼れるようになりました」

営業経験を生かし、誰よりもお客様の商品やサービスを愛して仕事をする篠原。「子どもがある程度大きくなったら、またバリバリ働いていきたい」という展望も持っています。

クライアントとの関係も、今後より深めながら、家族のライフステージにとって最善の選択ができるような連携を進めるのではないでしょうか。