父の会社で出会ったコンサルタントの姿に胸打たれて

▲関西事業部のシニアマネージャーの白鳥 健太郎

エル・ティー・エス関西事業部のコンサルタントとして、クライアントである製造業の業務改善やシステムの構想などに携わる白鳥 健太郎。白鳥がコンサルタントという職種に対して興味を抱いたのは、生まれ育った環境がきっかけだったのです。

白鳥 「父が塗装工場を経営していたころ、支援してくださっていたコンサルタントの方の働きぶりを見る機会がありました。私は学生時代に経営学部を専攻し、当時父の会社の経理と現場を手伝っていたこともあり、その姿は印象深いものだったんですね。
経営の状況が悪化していた中でも、当時のコンサルタントの方が適切なアドバイスをして父の背中を押し、現場に寄り添ってくれたことに、両親は感謝していましたね」

身近な場所で在庫最適化や原価低減、生産性向上のための具体的な策が打たれていくのを目の当たりにして、白鳥の経営に対する探求心、コンサルタントという職業に対する興味が高まっていきました。より経営者に近い立場で、経営における知識やコンサルタントとしての考え方を学びたいという想いから、大学卒業後、あえて大手ではなくベンチャー系のコンサルファームを選んで入社。

そして入社半年後に参加したふたつめのプロジェクトで、エル・ティー・エスと出会いました。

白鳥 「エル・ティー・エスと初めて仕事を共にしたのは、自動車メーカー様のIT部門の案件で、グローバル全体のガバナンスを高めるための難しいプロジェクトでしたね。そのプロジェクトに、エル・ティー・エス側の担当者として山本政樹というメンバーが現場に入っていました。山本は外部の協力会社の私にただ依頼を出すだけでなく、熱心にフィードバックをしてくれたんです。
社会人として仕事を始めて間もない私のことを育ててくれたのは山本、といっても過言ではないくらいです(笑)。お客様から要望が来ると、山本と業務プロセスの絵を描き、私がクライアントの一社員として現場に入って、改善活動を推進していきました。実際に業務の流れが変わっていくのを感じながらプロジェクトを推進していった経験は、今でも強く印象に残っています。
最終的にはお客様から私の仕事ぶりを評価する社内賞までいただき、プロジェクト終了のときは込み上げてくるものがあって、気付けば涙を流していました。プロジェクトが終わった後も、クライアントからとても評価されていたことを山本はわざわざ連絡してくれたんです」

当時のエル・ティー・エスとの連携によって、白鳥はプロフェッショナルとしての姿勢や業務の流れを変える責任の重さ・難しさを学びました。この体験は、後の白鳥のキャリアに大きな変化をもたらしていきます。

目標とするコンサルタント像に直結すると感じた企業文化

▲エル・ティー・エスとの出会いのきっかけとなったプロジェクトのメンバーだった山本(上)と白鳥(下)

2010年、白鳥にとって転機が訪れます。いずれ継ぐことを考えていた父の会社の閉業です。あらためて自分が何をしたいのか考えた結果、白鳥は原点である父の会社を支えたコンサルタントの姿を思い出します。どんな能力を身に付ければ、あのような経営者の不安を解消できるコンサルティングができるのか。その答えを見つけるため、転職したのは大手監査法人でした。

白鳥 「経営に関する数字が弱点の経営者の姿を見てきたため、会計の知識を高めたいと考えましたね。転職先では、財務分析や経営管理の制度構築など会計領域のプロジェクトを多く経験したほか、大学統合や公営企業の民営化などの大規模案件に責任者として携わることになりました。
各領域の専門家とチームを組むことで、どんな難解な課題でも解決していけることを学び、コンサルタントとしての幅を大きく広げる経験をしましたね」
しかしさまざまなプロフェッショナルのメンバーと出会えた一方で、規模も大きく、グローバルからさまざまな方針がおりてくる事業構造であったため、社内では会社経営そのものを感じるような実践的な経験を積むことの難しさも感じていました。
自分の目指すコンサルタント像に近づくためには、業務改善や会計だけでなく、強いチームをつくるための組織運営も重要だと。父の会社を支えたコンサルタントの方もご自身で企業を経営した経験を持たれていたので、さらに経営に深く入り込める場に転じる必要性を感じ始めていましたね」

エル・ティー・エスの山本と連絡を取り続けていた白鳥は、自身のキャリアの転機と重なるタイミングでエル・ティー・エスの代表取締役である樺島 弘明と出会います。

白鳥 「2017年12月に上場し、関西の拠点を拡大していく矢先だったエル・ティー・エスの話を聞き、関西事業部を立ち上げから担える立場で挑戦できる可能性に引かれました」

白鳥の転職の決め手となったのは、そのポジションだけでなく、社員の成長機会をサポートするエル・ティー・エスの企業文化への共感でした。

白鳥 「事業拡大の過程で、エル・ティー・エスは人材育成や社員個人への投資を惜しみなく続けていました。ひとつのエピソードとして、データアナリティクス・チームは、若手社員の要望によりボトムアップで生まれたチームです。その若手社員が望んだ学びのために、海外での学びの機会を提供したり、有識者と引き合わせナレッジを共有する時間をつくったり、会社側ができる最大限のサポートをしたという話があります。
もちろん投資をする上で必要な条件を満たす必要はありますが、こうしたエピソードは、『個人の創造性や意志を尊重する』というエル・ティー・エスならではの判断なのだと思います。それは私自身が新卒時代に山本と協働して感銘を受けた姿にも重なるものでした」

こうした事実に裏打ちされたエル・ティー・エスの企業文化に共感した白鳥は、関西事業部を束ねるマネージャーとしてエル・ティー・エスにジョインしたのです。

関西事業部のマネージャーとしてコンサルティング業の根に触れる

2019年4月よりエル・ティー・エスの関西事業部のマネージャーとなった白鳥は、これまでの経験を生かし、変革の実行を支援するプロジェクトに従事しています。2025年の万博に向けたIR誘致などの動きが進む中、変化の渦中にある関西市場を捉え、少数精鋭の関西事業部チームメンバーと共に歩んでいます。

白鳥 「エル・ティー・エスに来て、これまでのコンサルティングとの違いを感じています。現在担当している案件は、製造業のお客様の生産現場改革をテーマとするプロジェクトなのですが、一般的に、プロジェクトはコンサルタントが主導権を握るケースが多い中で、そのプロジェクトを推進するのはあくまでお客様のご担当の方であり、コンサルタントはその推進をあらゆる場面でご支援します。
また、コンサルタントが業務フローを描き、資料化したものを成果物として納品して「実践するのはお客様」というスタンスではなく、私たちもお客様と共にトライアルしながら、一丸となってプロジェクトを推進するチーム体制ができているんです。
私がエル・ティー・エスと出会うきっかけとなった自動車メーカー様のプロジェクトでも、実は同様の体制を組んでいました。顧客企業の成長に貢献するというエル・ティー・エスらしい姿勢があのころからぶれていないということを、入社してあらためて感じます」

白鳥はここまでの経験とエル・ティー・エスが重視していることを重ね、コンサルタントが持つべき視座を振り返ります。

白鳥 「自社の利益の最大化ではなく、中長期的に見たお客様の利益に資する選択を取ることが重要です。自社の利益を優先してしまった瞬間、お客様とのすれ違いが生じます。もちろん、場面によってはプロジェクトを推進することもコンサルタントが担う重要な役割です。
変化していくお客様の期待に柔軟に対応しつつ、プロジェクトが目指すゴールにしっかりと近づけていくことが大切ですね。とくに大手のコンサルファームなどは、プロフェッショナルな人材、専門家をグループ内で多く抱えている反面、まずそのグループ内で課題解決をしようとする傾向があり、そういう意味では柔軟性に欠けてしまう側面があると言えます。
一方、エル・ティー・エスは、社外パートナーとの連携や、新しい取り組みにも積極的です。それは『お客様の成長に貢献するためには何をすべきか』をまず優先するからなんですね」

経営に近い視座を持ち、クライアントに寄り添うコンサルタントになりたい。その目標に向かってキャリアを積み重ねてきた白鳥は、今、コンサルタントとはどうあるべきかという想いを関西事業部という組織で体現すべく挑戦を始めています。

コンサルタントのビジネスモデルそのものを変えながら憧れの姿へ

▲エル・ティー・エスにおける『ラボ』のようなポジションで、少数精鋭の関西事業部で挑戦を続ける

関西事業部を率いる白鳥は、エル・ティー・エスの経営層とも近い距離で意見交換しながら、今後の成長に向けて事業を推進しています。少数精鋭の動きやすさを生かしつつ、不足する点は東京オフィスのメンバーと連携する体制は、これから躍動する関西市場を見据えたものとして機能し始めています。

そして、白鳥はクライアントの成長に貢献するコンサルティングを今後いっそう推し進めていくために、コンサルティング業のビジネスモデルもアップデートしていきたいと考えています。

白鳥 「コンサルタントの質を高めていくことは、業界全体の課題です。私はコンサルタントのスキルを高めていくことはもちろん、コンサルティング業のビジネスモデルそのものを抜本的に変えていく必要もあると考えています。
現在のコンサルタント業務は、調査・情報提供の部分と、コンサルテーション領域で大きくわけられると思います。世の中にさまざまな情報があふれている中でクライアントはまず初めに情報提供を求めてくるケースが多くあり、調査や情報提供はコンサルティング業の主軸となる業務となっています。
それは提供できる価値のひとつとも言えますが、単価が高額なコンサルタントがそれらのサービスを行うことが、その結果に見合っているのかはクライアントの立場から見て精査する必要があると考えていますね。コンサルタントは自分が提供できる付加価値をあらためて考えて理解する必要があります。
テクノロジーの力を用いてコンサルテーションにフォーカスし、それによりお客様にとって費用対効果の良いビジネスができるのであれば、それを目指すべきだと思っています。結果的にコンサルタントの働き方改革にもつながるかもしれませんし」

コンサルタントの価値を高めるための試行錯誤を、根幹から進めていく。それは少数精鋭で結成された関西事業部だからこそできることかもしれません。

白鳥 「エル・ティー・エスにおける『ラボ』のようなポジションで、関西事業部でさまざまな挑戦をしていきたい。当たり前だと思っていることに疑問を抱き、改善していくことが今後の目標です。チームメンバーもその意向に共感してくれていると信じています」

憧れのコンサルタントの背中を追いかけて、着実にステップを踏んできた白鳥。白鳥のクライアントを向いたまっすぐな姿に、その背中を見た仲間や信頼してくださったお客様が集い始めています。その背中は背格好こそ違えど、憧れのコンサルタントと同じ輝きを帯び始めたのかもしれません。経営者に寄り添うコンサルティングを目指す、白鳥の挑戦は続きます。