乳幼児編:予想ができない子育ての中でも、変わらない仕事への評価

アドビには「ワーキングペアレンツネットワーク」と呼ばれる、社員の子育てを支援するグループがあります。ワーキングペアレンツネットワークでは、四半期に一度、外部から講師を呼び子育てに関連するワークショップや月に一度の子育てに関する情報交換を行う座談会など、さまざまな活動を行っています。

ワーキングペアレンツネットワークに所属する、マーケティング本部エグゼクティブアシスタント 山近 奈歩はマーケティング本部で副社長秘書を担当するかたわら4歳の子どもの子育てをしています。

山近 「担当役員は朝に予定されているミーティングが多いんですね。また、その変更やキャンセルが多いため、基本的に毎朝 5時過ぎに起床します。そして、前日の夜からその時点までにスケジュールに変更が生じていないかを確認し、カレンダーをアップデート。その後は分単位で家のことに仕事に、という一日です。
また、子どもは私たちの予想もしていないような行動を取るので、臨機応変な対応が求められます。忍耐力が養われた実感がありますね(笑)」

「育児は時間と忍耐力との勝負だ」という山近。そんな彼女が最も育児と仕事の両立で困難だと感じたのは、「子どもが病気になって保育園に預けられないとき」です。

山近 「職場復帰したばかりのころは、ベビーシッターさんや保育ママ、両親や親戚に預けるなどの方法を取っていましたが、子どもの情報の伝達にとても時間がかかり大変でした。そこからは在宅勤務で対応することに切り替え、夫をはじめ、ベビーシッターさんの協力を得ながら対応をしてきましたね。
その中でも上司と同僚とコミュニケーションを密に取って、自分が何をすれば相手に余分な負担が掛からないのかを細かく話し合い『今日はここまでだったらできる』と、自分ができるタスクを明確にしながら仕事をこなしています」

山近にとって、アドビの環境は育児と仕事の両立をする上でとても心強いものでした。

山近 「産後も出産前と変わらず、自分の仕事をきちんと評価してもらっていると感じますし、困ったときには必ず助けてくれるので心強いですね」

小学生編:PTA会議と新部署立ち上げの両立

デジタルメディア事業統括本部 リテンション部 インサイドセールス岡本 高麗子もワーキングペアレンツネットワークの一員です。

岡本 「私は今、インサイドセールスという営業推進を担当しています。主なミッションは、デジタルメディア製品の企業利用におけるリード(見込み客)を見つけることになります」

岡本もまた育児と仕事の両立をしているひとりですが、小学生の子育てには乳幼児とはまた違った難しさがあります。

岡本 「わが家には小学校 3年生の娘と 4歳の息子がいるのですが、基本的に私が 19時半に帰宅するため、朝の自宅を出るまでの間に家事をしておかなければなりません。また、夜は娘の学習に付き合う時間も取れないので、朝の時間にできるだけ付き合ってあげたいなと
娘はもう小学校 3年生ですので、『ママと話したい』という姿勢で向き合ってきますが、その時間をつくるのが難しく、悩ましいところではあります。
保育園では子どもを預けるだけで良かったのですが、娘が小学生に上がってからはスケジュールを細かく管理することやどこまで行動を制限するべきかを考えることが増えました。子どものマネージャーになったような気分です」

とはいえ、子どもの成長にともなって病気の回数は減りました。保育園に通っていたときは熱が出るとお迎えに行かなければなりませんでしたが、小学生になって病気の回数が減り、「子どもの病気を理由に在宅勤務をすることも減った」と岡本は振り返ります。ですが、学校は平日行事が多いようです。

岡本 「学童の会長職と PTAの研修委員のふたつの役が同時に回ってきたときは大変でした。平日だけでなく土日にも会合の召集がかかり、自分が担当している役割の話し合いの際は休めません。そうでなくとも授業参観や保護者会などで、 4月~ 6月末までにすでに 3回も平日に学校へ行きました。そういった際には在宅勤務制度を活用しています」

このように、小学生の母親は育児だけでかなりのリソースを割かなくてはいけません。ですが、それは仕事でチャレンジできない理由にはならないと、アドビは考えています。

岡本 「新しい部署ができたときに上司に相談したら『そんなことでちゅうちょしないでください。子どもはこれから徐々に強くなっていくだろうし、ほかにも親を介護している人もいればペットの病気など、いろいろと事情を抱えている。新しいチャレンジを応援している』と言ってもらえたので、安心して手を挙げられました。
アドビは、チャレンジ精神を受容してくれる環境であることを実感しましたね。上司も周りも変に気を遣わず、良い意味で子どもを持っているということを忘れさせてくれるので、気持ちが楽です。さまざまな事情を抱えた人でも色眼鏡で見られることがなく、働きやすい職場であることに感謝をしています」

中学生編:ライフスタイルに沿って働き方をフレキシブルに

Adobe Type 日本語タイポグラフィチームのチーフタイプフェイスデザイナーを務める西塚 涼子には現在、中学2年生の娘がいます。共働きの家庭ではありますが、家族全員で協力し合うことで、円満な家庭が築けています。

西塚 「朝は 7時頃に起床し、私が娘のお弁当を、夫が朝ご飯をつくり、わが家の一日が始まります。そのほかにも私が出社する日には夫が、月曜日は娘が夕飯をつくるなど、家族全員で家事を行っていますね」

現在、週に3日出社し、週2日は在宅勤務という働き方を実践する西塚。意識しているのは出社日にコミュニケーションをしっかり取り、マネージャーやチームの仲間から、私の仕事に対する信頼をうることです。

西塚 「チームメンバーが仕事の予定を立てやすいように、出社日と在宅勤務日を曜日で決めています。そして、私が出社するときは、直接チームメンバーとコミュニケーションを取れる機会なので、比較的残業することが多くなりますね。
また、デザイン業務は集中して作業できる時間を確保することがとても重要。家での仕事は、とくにデザイン制作に集中できる時間となり、私にとって良いバランスになっています。自分らしく働ける環境に感謝です」

今でこそベストなサイクルで働けるようになりましたが、数年前まではかなりバタバタしていたのだと西塚は振り返ります。今から2年前、西塚の娘は中学受験を経験しました。「受験生の母」は時間の調整に苦労していました。

西塚 「私と夫の影響もあってか、娘は絵を描くのが好きで、楽しそうだから美術系の道にいきたいと前々から話していました。高校受験で絵を描くことを辞めなくても良いようにという想いから中高一貫校への中学受験を決めたんです。
子どもの中学受験前、仕事と家庭の両立でとくに大変だったことは、塾への送り迎えの時間調整でした。当時、娘には、スマホを持たせておらず……。高学年とはいえまだ小学生の娘がひとりで電車に乗り、塾がある新宿へ往復することが心配でした。そのため、この時期は上司やチームに共有して、出勤や退勤時間を調整しましたね」

結婚し、出産し、受験まで乗り越えてきた西塚。その都度柔軟な働き方をさせてくれることは、アドビの大きな魅力だといいます。

西塚 「アドビで働くメリットは、家庭の状況を考慮し、働く人のライフスタイルに沿って働き方を変える余地があることです。私にとって仕事がしやすい働き方について、マネージャーへフランクに相談できる自由な社風がありました。それによって週に 2回でも子どもに『おかえり』を言える環境がつくれたのは本当にありがたかったです」

アドビが提示する“自由な働き方”は、働く人やその家族と企業の間を良い形でつないでいます。

男性の育児休暇:育児とは20年規模のビッグプロジェクトだ

アドビが支援するのは決して母親だけではありません。子どもが産まれてから1年以内に、男性社員も10営業日の育児休暇「パタニティリーブ」を取得できます。

カスタマーエクスペリエンス部門の大野 耕児は「パタニティリーブ」を利用したひとり。2019年2月に双子の女の子が産まれ、有給休暇を合わせて3週間の育休を取得しました。

大野 「妻と一緒に双子が 20歳になるまでの将来設計について話をしていくうちに、『これは新しい製品や組織をつくるときのように、プロジェクトとして始めにしっかりとした立ち上げを行っておく必要がある』と強く感じたんです。そのために、いったん仕事から頭を切り離す必要があると考えたので、私にとって育休の取得は自然な流れでした」

育児をプロジェクトとして捉えた大野。本来子どもの「予測不能さ」を大変だと考える親が多い中、大野はそれを違った視点で見ていました。

大野 「わが家の双子は 2019年現在、生後 5カ月なのですが、育児には鉄板のパターンも正解もなく常に変化を続けますので、『絶対これをやっておけば大丈夫』というものがない最近のビジネスに似ているなと思いながら対応をしています。また、双子は常にふたりの赤ちゃんを比較できるというのがおもしろいです」

そんな大野の取得した育休3週間の使い方。それはまさに運用をスムーズにする素地づくりそのものでした。

大野 「 3週間の私の育休期間中は、主に私の職場復帰後に妻が基本的な子どもの世話をひとりでこなせるようにするための設備準備やプロセス構築。そして家族からのサポートが必要なときの準備に時間を充てました。週ごとに、段階的に私の育休明けの環境に慣らしていく形で時間を使いました」

育休も仕事同様、計画的に。そんな大野の育休は、思わぬところで仕事にもプラスの作用がありました。

大野 「育休を取得するにあたり、育休中に実行されるプランを滞りなく遂行するために、仕事を棚卸してすべて見直せました。加えて育児休暇中に家事や育児のプロセスや作業ボリュームなどを測れるようになりました。
そこから仕事、家庭、自分の時間をしっかりと決めて、時間をより効果的に使えるように意識し、また決められた時間で最大限の結果を得られる方法を考えるようになったと思います。また、育休を取得することで、これまで使わなかったサービスを使う機会があり、あらためてカスタマーエクスペリエンスのヒントをもらいました」

乳幼児、小学生、受験生の子育て。そして男性の育児休暇と、それぞれ立場の違う4名を紹介しました。4名それぞれ状況が異なる中でも育児支援のシステムには一定の満足感を示しています。

ワーキングペアレンツを尊敬し、ワークスタイルを満足感の高いものにしたい──アドビには、頑張るお父さんお母さんを応援するしくみがあります。