個々の成長意欲を引き出す人材開発が支えた40年超の歴史

▲代表取締役社長 北川 一雄/全社懇親会にて

創業46年。この年月は、ひとつの企業が積み重ねてきた信頼と実績の証です。日本データスキルは、ソフトウェア開発会社として幅広い業種のクライアントの課題解決に貢献してきました。代表取締役社長の北川 一雄は、2008年より役員として参画し、以降11年にわたって日本データスキルの代表を務めています。

北川 「日立グループの受託システム開発を主軸とし、現在は 50社ほどの優良企業と取引を続けています。日立グループ外のクライアントに関しても 30年以上取引があり、盤石な信頼関係を築いているのがわが社の強みです。その大部分が東証一部上場企業であり、安定性の高い案件に恵まれている点は働くメンバーに安心感をもたらすものでしょう」

大手企業の信頼を築き続けてきた日本データスキルの品質担保の背景には、体系化した教育体制があります。多くの業務にプログラム言語の使用が求められる現場ですが、採用する人材の半分以上はプログラミング未経験者。会社は経験の有無に関わらず、一人前の技術者として活躍できる教育体制を整えてきました。

北川 「わが社では人材開発を担う組織を独立した部門として設けており、人材成長に資する取り組みやシステムづくりに力を注いでいます。入社後 3カ月間は研修期間と定められており、うち 2カ月間を利用してプログラム言語の取得に努め、残り 1カ月間のプロジェクト実習の後、現場に送り出されます。配属後も 1年間専任指導員がフォローします。
そのほか、講習会などの機会を設けており、技術者として一人前になるためにさまざまな支援を行います。
会社というものは、人の力によって成り立つものです。決して機械では代替できないサービスを担っているからこそ、わが社では社員一人ひとりが成長するための機会を提供するよう心がけています。最終的にその機会を生かして頑張るのは社員自身ですから、その熱意をうまく導く環境づくりがわれわれの役目です」

社員の成長意欲を引き出し、未経験からプロフェッショナルになるまでの期間をしっかりサポートする。こうした人材育成の努力の結晶が多くの企業に信頼される質の高いサービスを生み出し、日本データスキルの歴史を紡いできました。

ソフトウェア開発一筋の人生から見えたたったひとつの大切なこと

▲代表取締役社長 就任当時の北川/海外出張先にて

北川のキャリアは、ひと言で振り返るならば「ソフトウェア開発一筋」。就職した日立で、プログラムを現場で書く仕事から、システム設計、プロジェクトマネージメントなど、さまざまな仕事を経験しました。

北川 「大規模なプロジェクトばかり経験してきましたが、官公庁系のシステムや金融系システムなどに携わりました。プロジェクトマネージャーは、ひとつのプロジェクトでも長いと 3~ 4年かかりますので、なかなか大変な仕事となります」

クライアントの要求は具体的なものではありません。最初は極めて曖昧な概要を伝えられたところから、具体的にどういうシステムが必要なのか話し合い、それを的確な形に落とし込んでいきます。

一筋縄ではいかない案件やトラブルによってうまく働かないシステムなど、北川はさまざまな領域のシステム開発に携わることで数々の山を越えてきました。

北川 「 2006年、 63歳で日立を定年退職した後、日本データスキルの役員として招かれました。当時高齢だった前社長の後継として、 2008年に代表取締役社長になり、現在に至っています」

現場での経験を長く重ね、あらゆる立場からソフトウェア開発を見守ってきた北川は、日本データスキルでも現場で培った視座を組織づくりに生かしています。

北川 「【目の前の仕事に、きちんと一生懸命取り組む】当たり前かもしれませんが、これほどに大切なことはないと感じています。経営に携わるようになってからも、その姿勢は変わりません。
ソフトウェア開発に長く携わってきた人生、振り返って印象的な瞬間は、 システムがうまく動いてお客様と共に喜び合えたときのことです。
自分の携わったシステムが社会のどこかで役に立つということのすばらしさを感じてきたからこそ、社員一人ひとりも同じ気持ちを感じられる企業をつくっていきたいと思います」

社員に無理をさせない経営を基盤に一歩ずつ前へ

▲2019年度 新入社員激励会の様子/3カ月間の新入社員研修が終了!みんなで社長を囲み、ガッツポーズ!

社長に就任してとくに注力したのは、組織の持続性維持と社員とのコミュニケーションの活性化です。

北川 「継続的に取引のあるお客様を担当するチームに、定期的に新しい社員を配属し、常に継続性のある組織になるよう心がけています。また、現場に配属された社員との関係性が薄くならないよう、各種研修会後や昇進したとき、情報処理技術者試験に合格したときなど、折を見て顔を合わせられる機会をつくるようにしています。
社員と向き合う時間を定例化したのは、飲みニケーションが大事と思っているからです。頻繁にコミュニケーションの機会をつくろうと思ったきっかけは、以前の職場で、社長の顔を知らない若手の社員に衝撃を受けたことです。社員に顔を覚えてほしいなと思いまして」

さらに、北川は経営の舵を取る際も社員ファーストを心がけています。過大な売上の達成を目標として掲げることが社員に過度な負担をかけ、最終的に疲労困憊しているようでは意味がないと考えるからです。

北川 「日本データスキルの年度予算は、前年度よりも少しでも上回ることを目標として掲げます。急激な成長は求めません。経営陣だけが喜んで、社員が無理をしているような経営は望ましくありませんからね。
社員が頑張った成果をしっかり評価することも重視しており、プラスが大きければ、そのまま賞与という形で還元しています」

こうした社員を思いやる経営方針の背景には、かつて北川自身が経験した中での反省があります。心身が疲弊した状態で結果を残すことよりも、それぞれが強みを生かせる状態を維持することに重きを置く。北川が貫く経営や企業の心は、令和時代に求められる働き方の理想像にもマッチしていると考えられます。

「いい会社」を目指して……学び続けられる人材と共に歩みたい

▲これからの日本データスキルを語る/社長室にて
北川 「私が目指す企業像をひと言で伝えるならば、『いい会社』です。いい会社とは、クライアントにも社員にも、より良い条件を提示できる会社です。
飛躍的な成長や、話題性のある業績はないかもしれませんが、取引のあるお客様にとって最良の成果を残し続けること、社員が働きやすい環境を地道に育てていくことが、私にとっては大切です」

毎年30人程度の新しいメンバーを迎えつつ、一歩ずつ前へ進んでいる日本データスキル。長く築かれてきた信頼のもと働く社員に求められているのは、【新しいことに挑む力】です。

北川 「時代はすさまじい速度で変わっており、 IT領域やシステム開発の現場で求められることも常にアップデートされています。だからこそ、常に新しい知識を得ようとする気持ちを持ち続ける人と共に歩みたいですね。
人生 100年時代と呼ばれる昨今、リカレント教育に抵抗のない人材が今後活躍することは言うまでもないでしょう。また、その知識をただ蓄えるだけでなく、どのように活用するかまで考えることも意識してほしい。厳しい要求ではありますが、そうした能力を携えなければ、新しい時代を生き残っていくことは難しいと思います」

その要求は、日本データスキルが今ある信頼を守りつつ事業拡大を進める礎を築くための条件でもあります。

北川 「基本的には今ある取引先との関係性を損なうことなく、より良いサービスを提供できるようまい進していくことが私たちの目標です。一方で、時代に応じて拡張していくニーズに柔軟に対応しながら、新しい取引先を開拓していくことも今後の課題です。若いうちに蓄えた知識に甘えず、こうした挑戦を続けられる方を求めています」

日本データスキルの長い歴史と、その積み重ねから見える未来。人材開発を最重視し、一つひとつ課題を解決しながら歩んできた北川が見る堅実な明日は、遠くまで続いています。