「息子を甲子園に!」その志望動機からエスプールと出会う

▲入社15年目のエーススタッフ・山根 洋子(やまね・ようこ)
山根 「目標を立てるとベストを尽くしたいタイプなんです。社会人になりたてのころは好奇心旺盛で、仕事に対しても不安より楽しみの方が大きかった記憶があります」

山根は、学生時代はバトミントンに励み、スポーツ特待生としてインターハイにも出場した経歴を持つ。親の反対を押し切って進路を決めた彼女は、卒業後、実業団2社からオファーを受けた。そのうち彼女が新卒で就職先として選んだのは、国内大手自動車メーカーのグループ企業だった。

初めての配属先は、自動車の内装部品の調達を行う部署であった。厳しい運用ルールの確立した仕事環境で、彼女は仕事に対してより高いレベルを目指す目標意識を持ち、その姿勢は社内でも認められるようになる。

山根 「部品がたったひとつ足りないだけでもライン全体が止まる仕事なので、『効率を上げながらも品質は落とさない業務遂行』のための指導が徹底されていました。大きな会社ですが、現場での品質改善の意見を伝えると、全社発表の機会をもらえる環境でもありました。どうすればもっとクオリティの高い仕事ができるのだろう、と必死に考えていた記憶があります」

新卒入社の企業で約5年勤務し、結婚を機に専業主婦へ。彼女がエスプールと出会ったのは、子どもを応援する素朴な想いがきっかけだった。

山根 「エスプールとの出会いは、ふたりの息子が大きくなり野球をするようになって、何か仕事をしたいな、と考えていたころでした。正直やりたい仕事が具体的にあったというより、子どもの野球のために仕事を再開しようという気持ちからスタートしたんです。
息子の野球への熱意は少しずつ本格的になって、中学2年生ごろになると甲子園を目指したいと言うようになりました。
私の学生時代もインターハイを目標に励んだので、息子の夢を応援したい想いは強かったです。なので、志望動機にも『子どもを甲子園に行かせたい』と書きました。当時のエスプールの支店長にはそれが印象的だったのか、たびたびそのことを言われました(笑)」

キャンペーン現場を守りたい。彼女の熱意の原点

▲夢がかなった甲子園の舞台にて

彼女がエスプールで仕事を始めたのは2004年10月。当時はまだ、2020年1月現在彼女が所属するエスプールセールスサポートは子会社化されていない時代だった。

彼女の最初の仕事は、郵便局での販売プロモーション。息子の野球との両立はもちろん欠かさず、目標に向かって仕事とプライベートともに走り続けた当時をこう振り返る。

山根 「試合の日には休みをもらうなど、息子の野球と両立するスケジュールで日々過ごしていましたね。息子は、それぞれ県外の強豪校へ順調に進学し、それ以降は『平日はエスプールで仕事/休日は、長野や九州へ』というサイクルで常に動いていました!忙しい毎日でした。ですが、実際に息子が甲子園出場を果たし、仕事を再開した当初の目標をかなえられたんです」

目標を実現した彼女は、夢をかなえた後もエスプールで仕事を続けた。そして入社翌年の2月、現在まで継続している空港でのカードキャンペーン業務をスタートした。

山根 「長く勤務しているとわかりますが、数字や成果が上がらなければキャンペーン現場は終了していきますし、実際にそういった現場も多く見てきました。私にとっての今の目標は、現場を守り続けていくことです。そのために必要なのは、成果を上げること、そして何より現場のスタッフに笑顔で仕事をしてもらうことだと考えています」

コンシューマーのニーズが変化してゆくのは自然なことで、ひとつのキャンペーンカウンターが15年も継続するのは非常にまれなことである。

現場を“守りたい”。彼女の想いはそこから来ていた。

2名のカウンターから全国50名規模のキャンペーンへ。成功と新たな試練

▲山根が現在勤務する中部国際空港のキャンペーンカウンター

採用難や離職率などの課題が叫ばれる昨今の人材業界において、派遣社員の平均就業期間は約1.9年、5年以上の就業継続率は10%に満たない。派遣スタッフとしてスタートし15年間キャンペーン現場での仕事を続ける山根にとって、この仕事を続ける熱意はどこにあるのだろうか。

山根 「とにかく今の仕事が好きだと思えるからです。お客様と話すことが好きですし、商材であるカードのこともクライアントの企業理念も、接するお客様にその良さを伝えたいと思えるからじゃないでしょうか。エスプールの今の仕事でなければ、こんなに長く続けなかったんじゃないかな」

「必ず相手に伝わるように」想いを伝えたいという彼女の熱意は、お客様に対してだけでなく、現場スタッフに対しても共通していた。

山根 「現場スタッフへの指導も今の私の重要な役目ですが、必ず伝えるのは『ただカードを売る仕事ではない』ということです。カードPRは、出会う一人ひとりのお客様が持っている、さまざまな情報を聞くことから始まるからです。お客様がどのような状況で何をほしいと思っているか、それを引き出せた上で、私たちは何がお客様にとって最適かを伝えるべきだと考えています」

1拠点2名で始まったキャンペーン現場は、成果や達成率を伸ばし続け、全国4拠点50名規模まで拡大を遂げた。北は仙台から南は那覇まで。現在でも新拠点立ち上げの際は必ず彼女が現場に行き、新人スタッフの研修や現場づくりを任されている。

しかし、現場で活躍し続ける彼女にも挫折があった。

山根 「現場づくりがうまくいかない時期もありましたし、件数が伸びず、悩んで辞めていくスタッフや、メンバー同士で対立する現場もありました。いろいろな壁にぶつかってきましたが、あるとき退職しようとしていたスタッフに言われた、どうしても忘れられない言葉があります。
『楽しいですか?私は現場が全然楽しくない』そう言ってそのスタッフは現場を辞めたんです。自分だけでなく現場全体が楽しく仕事に臨めるようにしなければ意味がないと、その言葉であらためて気づかされました」

現場を変えるための彼女の行動は、業務だけでなくスタッフを第一に想うコミュニケーションにも表れるようになった。

向かい風でも希望は見つけられる。エーススタッフ山根の考える現場の価値

▲現場メンバーとの食事会にて。一番右が山根
山根 「とてもシンプルですが、『次の人が困らないように』が現場のルールです。その日の業務が終わると、次のメンバーがスムーズに仕事を始められるよう、必ず現場を整えて帰ります。次のメンバーのために思いやりを持つことが、現場が続いていくために、一番必要なことですから」

今や彼女の現場は、10年以上継続3名・3年目2名のリーダー人材が成長し、全国の拠点を主導する現場でもある。彼女が現場を支え続けられるのは、日々のシンプルな習慣の積み重ねとともに、彼女ならではの、チャーミングかつ熱意あふれる現場マネジメントによるものでもある。

山根 「わずかなことでも、たとえばちょっとしたおやつを差し入れに持っていくとか、そんな出来事でも現場の表情って一気にほころんだりするんです。スキルや能力で信頼されるのもリーダーのあるべき姿というか、リーダーらしさだと思うんです。とはいえ、私はどちらかと言うと、伝える熱意とコミュニケーションで勝負しているかもしれません」

企業PRや広告におけるオンライン化は進み、彼女がカードキャンペーンの仕事を始めた当初と比較しても、Web申込みは年々主流になってきた。そんな中、対面で申込みができる現場の役目について彼女はこう語る。

山根 「ネットでいくら簡単に申込みができるとしても、『お客様に笑顔で帰ってもらう』ことだけは、対面申込みでしかできない価値だと思うんです」

向かい風にあるからこそ実現できることを。現場を守る彼女の熱意は、どこから生まれるのだろうか。

山根 「現場を守ることは、スタッフを守ることなんです。守られている現場であれば、結果や数字は上がっていきます。
現場がピンチのときは遠い場所でも飛んでいきますし、早朝に家を出て深夜に帰り着くスケジュールで日帰り沖縄出張、なんてこともありました!
なぜそこまでするのか、家族から聞かれもするんですが……。家族への気持ちと同じで、現場を守るために“やりたい”と思えるんですよね。相手のために何ができるか、その気持ちだけで動いています」

目標に向かって真っすぐに歩んだ彼女の軌跡。

「明日も現場が続くように」

山根は今日も現場を守り続けている。