社員大会の意義を明確にし、まだ見ぬ景色へともに「Jump Up!」

国内外での挙式プロデュースやハネムーンの手配、ウェディングドレス・フォトの販売まで、「結婚」という人生の大きなライフイベントに関わる事業を行うワタベウェディング。京都に本社、東京に支社を構え、子会社を含めると社員は約3000名に上ります。

そんな当社では毎年、社員の労いの場として社員大会を開催してきました。部門や年齢を超えてその年の社員の努力をたたえ、交流の一環として企画しています。これまでに毎年テーマを変え、本部のスタッフがプロジェクトメンバーとなって表彰や懇親会の場をつくってきました。

そして2019年は、本部スタッフだけでなく全国各地の店舗スタッフなどの現場の社員がプロジェクトメンバーとなることで、企画内容に現場ならではの視点を入れ、本部が伝えたいことだけでなく、参加者が興味・共感できることを盛り込むことで、「社員大会」が参加者にとって“自分ゴト”と捉えやすくするために、メンバーも刷新されることになったのです。

そこで、当時関西エリアの営業チームに所属していた上村 圭司が、2019年の社員大会プロジェクトのリーダーに抜擢されます。

上村 「若手向けの研修プロジェクトを企画していたこともあり、上司から社員大会プロジェクトのリーダーの誘いを受けました。これまで横同士のつながりを重視して働いてきたので、さまざまな視点を取り入れるべく、現場で活躍する多様な仲間を10名ほど集め、2018年の10月から始動しました」

会社の現状を振り返ったときに、まだ解決できていない部分もいくつか見えてきました。社員大会を機に士気を高め、この課題を解決してまだ見ぬ景色をみんなで見たい。さらなる高みを目指し、2019年のテーマを「Jump Up!!──まだ見ぬ景色を──」に決めます。

当日までのワクワクを高めるため、動画配信やサイト作成も実施

社員大会が新たな1年のスタートとなるように、上村たちは「経営ビジョンを共有する」「努力した社員を全員で称える」「社員同士がお互いを知り、結束し、ベクトルを合わせる」という3点をメインに、社員が当事者意識を持てる構成を考えます。

大会の5カ月前から準備を始め、定期的にミーティングを設けて進めていったのです。今回は当日の企画のみならず、社員の期待を膨らませるために社員大会のプロモーション動画を配信し、公式Webサイトを事前に作成するなど、やるべきことがたくさんありました。

上村は関西チームに所属していたため、東京と地方にいる運営委員とオンラインでやり取りすることも少なくありません。オンライン上だけでは、意思疎通の難しさを時折感じながら進めていきました。

上村 「普段の業務とプロジェクトを同時進行させることも大変だったと思います。理念浸透を目的とした1部のメッセージは誰が読むのか、全体の構成をどうするのかなど、細かい部分も含めて議論を何度も重ね、決定していきました。

普段から一緒に仕事をしていると、相手の考え方や個性をある程度は把握できます。でもオフィスも部門も異なるメンバーと一緒にプロジェクトを進めるので、時には意見の食い違いが出ることも。最終的に形にするまでまとめるのには苦労しましたね」

コミュニケーションの難しさを感じながらも、「良い社員大会を開催したい」という想いは誰もが持っていました。粘り強く議論し続け、当日のコンテンツを形にしていきます。

司会にはあの著名人が!互いの仕事の理解を深めた社員大会に

社員大会当日。会場は、ワタベウェディングのグループであるホテル雅叙園東京で開催し、750名の参加者が集まりました。

今回の大会で工夫したことは、演出と時間軸の大幅な変更。以前までは会自体が間延びしており、せっかくのメッセージやビジョンの共有も理解されているのか、疑問が残る社員大会が続いていたのです。

したがって、内容をシンプルにし時間をコンパクトに変えていきました。

第1部は会社のリーダーから業績などの現状や、ビジョンの共有についての説明を実施。

第2部では、この1年で頑張ったスタッフや部門を選出して表彰。営業だけではなく、総務などさまざまな部署の人や仕事を紹介するムービーを作成し、たくさんの社員への晴れ舞台を用意しました。

上村 「何を普段考えて仕事をして、どのように周りとコミュニケーションを取っていくのか。 1位になった方たちの働きぶりを紹介するムービーを作成し、その場で流しましたね。仲間の日々の努力が評価され、涙する同僚もちらほら……。
社員の頑張りを見れるようになったことで、互いの理解が深まったと反響をいただきました。部署が互いに支え合うことで成果が生まれているということ、お互いの仕事に感謝するきっかけになったようです」

第3部では、今回はお笑い芸人のジャングルポケットさんに司会をしていただき、入社2年目の社員によるオープニングダンスやフォトコンテストなどのイベントを組み込んでいきました。

まだなじめていない中途社員にも参加しやすいよう、豪華景品付きの全員参加型のクイズを行くなど、懇親会を意味あるものにしたいと考え工夫したことで、年齢や部門を問わずに、本当に全員が楽しんでくれていたのです。

上村 「全社員が、 1部からしっかりと真剣に話を聞いてくださいましたし、 3部のパーティーはかなり盛り上がりました。本当にミーティングを重ねて企画を考え、みんなとの努力が当日に報われた景色をみんなで見れたので、達成感は大きかったですね」

年に一度の原点回帰や未来を考える“始まりの日”となる場所を目指して

社員大会が終了し、社員からは「有名人が司会をしてくれたことで、会社のブランド力を実感できた」「個人の考えまで知れてよかった」「全社で一体感を感じられるようになった」という感想が。9割の社員が「楽しかった」と回答し、会社の状況やビジョンについての理解は多くの社員が深めてくれたのです。

一方で「いろんな業務や部署が増えてきているため、表彰項目そのものも改善してほしい」という意見もありました。また社員大会で「モチベーションが上がった」と答えたのは、65%にとどまったのです。

上村 「結果については、満足のいくものばかりではなく、悔しさが残りました。でも、まだまだできるはずです。社員全員にとって、目指す場所であったり、年に一度の楽しみな一日となったり……
社員大会は、そういう場所になれると思っています。そして最終的には『ワタベウェディングで働くことに誇りを持てる 』とみんなが思えるように、挑戦し続けたいです」

そんな想いを持つ上村は、次回への抱負について語ります。

上村 「社員大会って、『こんな会社につくり上げていきたい』とあらためて考える日になるかなと思いますね。
社員全員が同じ時間を共有するのは年に一度の貴重な機会なので、その日を終えて、明日からの仕事へのモチベーションとしてもらえると嬉しい。さらに、どの立場の人にとっても、原点回帰や未来を考える “始まりの日 ”となるよう空間にしていきたいですね」

そんな想いを抱え、プロジェクトメンバー一丸となって次回の社員大会へ進んでいきます。

そして、会社の規模も大きくなり、社員大会への参加人数は年々増加しており、なんと次回は、会場を変更して計画中です。

社員全員が会社のことを理解しながら、事業を共に運営する目線を持てる大会を目指して──モチベーションを高めるための起爆剤となるよう、上村たちは社員大会を引き続き進化させていきます。